▽ ページ16
.
そんなジュエリーのようなタルトと、
横に並ぶ焼き立てのカヌレを食べていたら。
楓 「遅くなった!」
真っ黒な集団を押し退けて出てきた、
ターコイズグリーンのドレスを着た楓ちゃん。
希 「どこ行ってたの?」
楓 「敬浩さんに捕まっちゃってー」
萩花 「うわ、あの敬浩さん?」
敬浩 「呼んだ?♡」
「「 げ 」」
振り向けば、頬に手を添え 顔を傾け、
可愛い子犬スマイルを作る敬浩さんが。
うわぁ……。
ややこしくなるぞ、これ。
敬浩 「おぉ!Aちゃんもいるじゃーん♡」
A 「あ、え、どうも」
岩田 「Aちゃん分かりやすすぎw」
直己 「敬浩さん、引かれてますよ」
敬浩 「そんなグサグサ言わなくてもいいじゃんかー!」
いつの間にか他の執事たちも集まっていて。
その中には臣の姿もあった。
臣、格好いい……
臣 「よぉ、」
A 「……」
臣 「ん?」
A 「…へ?」
臣 「何ぼーっとしてんの」
み、見とれてたなんて言えない……
少し伸びた前髪を横に分け、
長いタキシードを上品に着こなしてる元同級生。
やばい……
中学生の時は 臣のこんなコーディネート、
見ることになるとは思ってもいなかったから。
ほ、惚れそう……
臣 「なに?惚れた?」
A 「なっ!なななっ、何言ってんの!」
臣 「いや、動揺しすぎでしょ」
ふはっ、て。
大好きだった笑顔で笑うから。
ぐらつく、私の気持ち。
いやいや!
ぐらついてるわけないし!
私には、佐野さんが……っ。
玲於 「……何赤くなってんだよ」
A 「へっ!?」
いつの間にいたの?って感じで、
さりげなく横から顔を覗き込んでくる佐野さん。
あぁ。もう。
佐野さんには嘘つけないから…
こういう時に核心ついてくるの止めてほしい。
哲也 「Aちゃん?」
A 「ひゃあ……!」
そんな彼の言葉に ドキドキしていたら。
急に耳にかかる熱い吐息。
びっくりしすぎて変な声が出ちゃって。
振り向けば、
何ともなさそうな顔で微笑んでいる哲也さん。
な、ななな、何この悪魔……!
哲也 「顔に出すぎ」
A 「すっ、すいませんでした……!」
哲也 「言葉遣い」
A 「……っ、」
哲也 「Aちゃん?」
ふわりと薫る、コーヒーの香り。
.
1029人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜の花(プロフ) - このお話に出会ってから5年も経っていました!読みたくなることが何度もあり、その度に最初から読んでます!とても面白くて大好きです♪キュンとしたり笑える所が多くて楽しませて貰ってます(笑)また更新されることを楽しみに待ってます´ω`*もの凄く続きが気になります!! (2021年11月7日 1時) (レス) id: 39b7d855c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - このお話とても面白くて大好きです!!更新待ってます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: 10effccb1c (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 続きを待ってるので更新してほしいです (2020年3月17日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新楽しみにしてます (2020年3月17日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - れお君のツンデレっぷりに1人ドキドキしてますっ!!片寄もかわいいですねぇー♪主人公、誰とおどろんだろう...?私の1番のお気に入りです! 更新、待ってます!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月24日 0時