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隼 「いやー、楽しみっすね!」
祐太 「ほんと楽しみ!」
龍友 「君たちは食べることしか考えてないでしょ」
隼 「そういう龍友くんもお腹空いてますよね?」
祐太 「人のこと言えませんな」
龍友 「うるさいわ!」
相変わらずの3人。
数原さんが突っ込むと、
隼と祐太が塩になっちゃうパターン。
それを横目にメンディーさんと亜嵐は、
楽しそうに談笑しながら中へと入っていく。
A 「わぁ……!」
中に入ると、
とびきりのヒカリがお出迎え。
高い高い天井にぶら下がるシャンデリアが、
煌々と明るい光を放ち、
その下で食事を楽しむ ドレスを纏った生徒が、
これまたキラキラと明るい笑顔を見せていた。
A 「すごいすごい!」
祐太 「飯や!」
龍友 「そこしか見てないのね、うん」
入口の階段を上がって上から見下ろすその風景は、
私が庶民だった頃には想像すらしてなかった、
お金持ちの世界。
光の映える世界で、
色づけされるように舞う、
赤、ピンク、オレンジ、緑、青、紫、黒の『蝶』。
萩花 「Aちゃーん!」
声のする方を見れば、
鮮やかなラベンダー色のドレスを纏った萩花さんが
食事が並べられた机でグラスを持ち、
私に手を振っていた。
A 「萩花さん!」
萩花 「Aちゃんもこっち来なよ!」
夏恋 「おいで〜!」
行きたい!
そんな衝動に駆られて、
気づけば 青いドレスの裾を掴んで、
階段を駆け下りていた。
A 「たくさん席あるんだね…」
夏恋 「クラスごとに分かれてるの!ここはクイーンクラスの席だよ〜!」
あ、なら話は早い。
ここにいれば何かあっても臨機応変に対応できるよね。
夏恋ちゃんも萩花さんもいることだし。
舞踏会に来るのが初めてな私には、
見るもの全てが未知なる世界。
少し不安だけど、
まあなんとかなるよね。うん。
なんて軽い気持ちで、
近くにあるお皿を手に取った。
A 「これ何?」
夏恋 「鴨のお肉だよ!」
A 「カモ!?」
ココココウキュウ……!
萩花 「Aちゃん、目が点になってる」
A 「だだだって…カモ、だよ……?」
夏恋 「あははっ!私たち食べ慣れてるからね〜」
ああ、そうだった。
私と藤井姉妹じゃ、
食べてる物のランクすら違うんだった。
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菜の花(プロフ) - このお話に出会ってから5年も経っていました!読みたくなることが何度もあり、その度に最初から読んでます!とても面白くて大好きです♪キュンとしたり笑える所が多くて楽しませて貰ってます(笑)また更新されることを楽しみに待ってます´ω`*もの凄く続きが気になります!! (2021年11月7日 1時) (レス) id: 39b7d855c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - このお話とても面白くて大好きです!!更新待ってます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: 10effccb1c (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 続きを待ってるので更新してほしいです (2020年3月17日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新楽しみにしてます (2020年3月17日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - れお君のツンデレっぷりに1人ドキドキしてますっ!!片寄もかわいいですねぇー♪主人公、誰とおどろんだろう...?私の1番のお気に入りです! 更新、待ってます!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月24日 0時