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涼太 「ねえねえ、なんか龍友くんたちが外に飛び出してったけ……ど?」
支度が終わり、一階に降りれば。
私を見るなり、数原さんと隼と裕太くんが 慌てた様子でお屋敷を飛び出していってしまった。
そして、すれ違いでやって来た涼太までもが、私も見るなり 口を大きく開ける。
え……やっぱり変?
アタシ、変!!?
亜嵐、さては嘘ついたな……!!
A 「……着替えてくる」
亜嵐の嘘にまんまと引っかかった私がバカだったんだ。
亜嵐優しいからなぁ……。
私がメイク下手くそでも、誰よりも可愛いとか言ってくれる人だし……。
涼太 「えっ、ちょ、なんで?」
A 「わっ、」
しょーがない、と思って。
階段に向かって足を一歩踏み出した瞬間。
掴まれた右手。
真ん丸な瞳が、私をいとも簡単に貫く。
A 「……だって、変でしょ? このメイク」
涼太 「何言ってるの…すんごく可愛い」
A 「へ……?」
可愛い……?
すんごく、可愛い?
涼太の顔を盗み見れば。
いつの間にかほんのり顔を赤く染めた彼が、私をじっと見つめていて。
その瞳から、つい目をそらしてしまった。
すんごく……っ?
そんなに可愛いのかな、これ。
けど、お世辞には聞こえないし……。
亜嵐のも、もしかして本当に思って言ってくれたのかな……?
涼太 「お嬢さま……」
ぐちゃぐちゃ色々なことを考えていたら。
ふと、涼太が私を呼んで。
反射的に顔を上げれば。
涼太 「世界一可愛い」
ぐいっと身体を引き寄せ、涼太の手が私の頬を包み込む。
視界に映りこむ、ふにゃふにゃな柔らかい笑顔。
思わずニヤけてしまうくらい、ソレが格好よくて。
涼太 「お嬢さま、顔赤いですよ?」
A 「へっ、や、気のせいだよ……っ」
む、無意識に照れてた……?///
そのことに気づいて、急いで顔を手で隠そうとしても、それを涼太が制してくる。
涼太 「もっと見してよ」
A 「うぁっ、」
頬を包み込む手が顎のラインをなぞり。
ゾクゾク感じる刺激に、顔から火が出るんじゃないかってくらい、どんどん熱くなっていくのがわかる。
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菜の花(プロフ) - このお話に出会ってから5年も経っていました!読みたくなることが何度もあり、その度に最初から読んでます!とても面白くて大好きです♪キュンとしたり笑える所が多くて楽しませて貰ってます(笑)また更新されることを楽しみに待ってます´ω`*もの凄く続きが気になります!! (2021年11月7日 1時) (レス) id: 39b7d855c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - このお話とても面白くて大好きです!!更新待ってます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: 10effccb1c (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 続きを待ってるので更新してほしいです (2020年3月17日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新楽しみにしてます (2020年3月17日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - れお君のツンデレっぷりに1人ドキドキしてますっ!!片寄もかわいいですねぇー♪主人公、誰とおどろんだろう...?私の1番のお気に入りです! 更新、待ってます!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月24日 0時