貴方はどの執事と恋をする？~5~

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直人 ｢で、去年と違うところは……｣







どこからか取り出したステッキを ビヨーンと伸ばし

パシッ！とボードのあるところに当てる。








１日目；エンターテインメント

２日目；舞踏会







そう書いてある文字に

一同 同時に首をかしげた。







隆二 ｢2日間……？｣

直人 ｢そう！今年の舞踏会は2日間でぇ〜す！｣

ELLY ｢それで、１日目に独唱が入る予定だったんだけど〜……急遽 歌唱コンテストになりました〜！｣








イェイ！みんな拍手〜！







って拍手できるかぁ！

なんだそりゃ！







龍友 ｢歌唱コンテストってなんすか！｣

直人 ｢去年は伶菜ちゃんだけで歌ってたでしょ？だから、今年は2人歌ってみよっか〜ってことになって！｣

啓司 ｢おお！お得感満載！｣

ELLY ｢楽しそうっすよね〜！｣








……いやいや、動機が不純すぎるわ。







ふと 周りを見渡してみると。

あぁ、そうか。と納得した表情の6人。







……昨日話してたもんな。

どうして杏香さまが この学園に戻ってきたのかって。








隼 ｢あの、それって勝ち負けとかあるんすか？｣

直人 ｢ん？｣

涼太 ｢コンテスト、ってことは 勝ち負けあるんすよね？｣

直人 ｢まあ……あるっちゃあるよね〜｣







あぁ、やっぱり。

杏香さまは 鷲尾さまにリベンジするためにこの学園に戻ってきたんだ。






直人さんとELLYさんの言葉を聞いた俺らは。

そう思うしかなくて。







裕太 ｢歌に勝ち負けなんてあるんかな……｣







ポロッとこぼした 裕太くんの本音を

俺は聞き逃さなかった。







直人 ｢ま！そういうことだから！舞踏会があるまでの１週間、お嬢さまからのアピールを全身で受け止めるんだよ〜！｣

玲於 ｢アピール？｣

健二郎 ｢あれ？玲於は知らへんのか｣

哲也 ｢お嬢さまは 自分が踊りたいと思う執事に、舞踏会までの間 アピールするんだよ｣

玲於 ｢へぇ〜｣

敬浩 ｢反対に、執事は舞踏会の前日まで 一切のアピール禁止♡｣

玲於 ｢……｣







優しい哲也さんの言葉に うんうん頷いていた玲於も。

キャッ♡と 乙女な反応をする敬浩さんには さすがに顔をひきつらせてる。






玲於の反応が おそらく正しい。







直人 ｢よし！これにて執事会終了！お嬢さまにも説明しに行くぞ〜！｣







そして一行は、お嬢さまの待つクイーンクラスへ 足を運んだ。









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