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玲於 「……もう帰ろう」

A 「えっ、」









抱きしめていた力を弱め

急に立ち上がる佐野さんに慌ててついていく。








さっきから全く目を合わしてくれない佐野さん。

佐野さんの怒りとか悲しみは、前触れがないから怖い。









玲於 「亜嵐くん」









変な距離と 変な沈黙を保ったまま

佐野さんは彼の名前をあげ。




顔を上げると そこにはいつの間にか

さっき私を置いていった執事たちが立っていた。









そして、私を見た瞬間

亜嵐は頬を緩ませて 肩の力を抜いて……









亜嵐 「あぁっ、お嬢さま!無事でよかっ……」









私に近づいてこようとした。

次の瞬間。









ガッ!









涼太 「亜嵐くんっ!」









鈍い音と共に

床に崩れ落ちる亜嵐と。









彼を睨みつけるような表情の佐野さんが

私の目の前に立った。









玲於 「……よくお嬢さまのこと置いてけたよな」

亜嵐 「…………」









目の前で起きてることに、頭が追いつかない。









佐野さんが、亜嵐を殴った……?









玲於 「……やることにも程があんだろ」

亜嵐 「何の話?」









上目遣いで佐野さんを見上げるキョトン顔の亜嵐。





そんな彼を見て

佐野さんは 眉間のシワをより一層深くした。









玲於 「……手、出したら許さねぇから」

亜嵐 「だから何の話?」

玲於 「ふざけんなよ……っ」

メンディー 「玲於!やめろって!」








思わず拳を振り上げた佐野さんに

メンディーさんが猛ダッシュで彼を押さえつける。








な、なにこれ……。

どうなってるの……?








亜嵐 「何の話してるか知らないけど、お嬢さまが無事でよかったんじゃない?」

玲於 「は………」









ふっ、と鼻で笑って。

私のことを 人事みたいに話す亜嵐。









……怖いよ。









なんで佐野さんが そんなに怒ってるのか分からないし。









それに。

亜嵐がどうして、そんな余裕たっぷりの笑みを浮かべているのかも。









亜嵐 「大切な物を 目の前でなくさないようにな」









佐野さんに殴られた頬を抑え

よろけながら立ち上がった亜嵐は。






そう呟いて、リムジンのある駐車場へと消えてしまった。









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設定タグ:GENERATIONS , E-girls , 三代目   
作品ジャンル:恋愛
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モン(プロフ) - GENEのおめでたい日に私は入試です!何か縁があるのか…?頑張ってきます(^^) しょこらさんのお話も読めたし高まってます!!!! (2015年11月21日 7時) (レス) id: fa9bc56b37 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぷー - そーなんだよー!! でもジェネかるた本当に商品かしてくれないかな〜 (2015年11月15日 9時) (レス) id: 76f3550fbc (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ないのか〜!( 笑 )譲ってもらいたかったくらいだよっ( 笑 )んふふ、ジェネかるた的なやつね、格言言わなきゃ!( 笑 ) (2015年11月14日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぷー - だしょーww でももう無いんだよねー残念ながらww 「メンディーの嫉妬は地を要するもの」って何か格言みたいww (2015年11月14日 8時) (レス) id: 76f3550fbc (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» ああああ!!そう言って下さるnarさんが私は大好きですぅぅぅ!(笑)玲於が好きだなんて〜、運命感じちゃいますねっ、ふはっ!(笑)移行後もよろしくお願いします!(笑) (2015年11月14日 0時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月5日 19時

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