▽ ページ47
.
今度は佐野さんを捕まえようと、メンディーさんに出動要請をかけ、佐野さんを私の目の前に持ってこさせる。
玲「俺、何も悪くない…っ!!」
貴「笑ってたからお前もな」
玲「やだっ!!やめてっ!!」
亜「玲於が ¨やめてっ!!¨ だって〜」
裕「萌えるわぁ〜」
貴「おい変態ども、お前らもこうなりてーか、おら」
「「ごめんなさいっ!!!」」
どんどんキャラが崩壊していく私。
完全に壊れる前に、佐野さんも…!
啓「Aちょわ〜ん!」
貴「げっ…」
佐野さんのソコを蹴りあげようとしたのと同時に、上から降ってきたおじさんの声。
振り向くと、おでこ全開な啓司さんがニコニコ笑顔で倒れ込む2人を見つめていた。
啓「あらま、派手にやってるね〜」
玲「啓司さん…、助けて…っ!!」
啓「Aちゃん?助けてあげなさい?」
貴「…はぁい。メンディイイイイッッッ!!!!」
メ「あっ、俺か」
さっきのわずかな時間で、啓司さんに変な尊敬を持ってしまった私は。
啓司さんの言う通り、佐野さんを解放した。
玲「あとで覚えてろよ…」
貴「メンディーさん、もう一回捕まえて」
玲「うぎゃっ」
啓「ところでさ、夏恋ちゃん知らない?」
玲「うおっ…ちょ、啓司っ…さん…っ、やめ…っ」
貴「…知らないっす」
メンディーさんのごつい腕に見事捕まった佐野さんの脇腹をつつきながら、行方不明らしい夏恋ちゃんのことを聞いてくる啓司さん。
おかげで佐野さんから、めっちゃ変な声聞こえてくるけど…。
啓「あっれぇ〜?おかしいなぁ」
玲「んぁ…っ、た、たすけ…っ」
貴「さっき、数原さんが観覧車の話してましたけど」
玲「ちょっ、聞いて…んっ…のか、…ょ…っ」
啓「おおー!じゃあ観覧車行くか!」
なおも か細い声を出し続ける佐野さんを、いつまでくすぐりながら。
啓司さんは笑顔のまま、観覧車の方を指さした。
貴「行きましょう」
啓「行こう行こう。ほれ、玲於」
玲「…っ!!…はぁっ、はぁっ…っ」
私の合図と同時に、佐野さんにイタズラするのをやめた啓司さんは、そのまま軽い足取りで丘を駆け下りていった。
玲「…っ…はぁ…はぁ」
散々くすぐられた佐野さんは、涙目になりながらも肩で息をしている。
メンディーさんに捕まったまま、上目遣いで私を見つめてくるから。
もっといじめたくなる気持ちを抑えて…。
.
573人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょこら(プロフ) - 妃菜さん» 6の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです!よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです!これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます!特に藤井姉妹の恋愛事情が好き!ほんとに面白いです!頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム!ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました!では楽しみに待っていてくださいね! (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ!了解しました〜!では、楽しみに待っていてくださいね!! (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか?? (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しょこら | 作成日時:2015年10月15日 23時