▽ ページ38
.
Aside
貴｢んん…｣
鳥のさえずり。
窓からこぼれる光。
朝食のいい香り。
そして。
龍｢Aちゃーん｣
貴｢……｣
龍｢寝たフリしても無駄ですよー、俺が襲いますから｣
貴｢あああっ!!! 触るな、バカッ!!!｣
相変わらず布団の中に潜り込んでいる数原さん。
これで何回目だよ！！
貴｢部屋に入るなってお触れ書き出したでしょーが！｣
龍｢あれ？そーだっけ？｣
貴｢…もういいっ｣
龍｢グハッ!!!｣
とぼける数原さんのみぞおちに蹴りを入れ、布団でグルグル巻きに。
…よし、数原巻き完成。
これお寿司屋さんで売れそう…っ！
龍｢んぐっ…だずげで〜…｣
貴｢物好きなお客さんに買ってもらえるといいねっ♡｣
私なら絶対買わない。
こんな変態お寿司。
こっちが食べられそうだわ…。
玲｢Aー…って、なにやってんの？｣
貴｢軍艦巻きごっこ｣
階段を上がる足音が聞こえたと思ったら、部屋に入ってきたのはエプロンを着た佐野さん。
朝から変な姿にされてる数原さんを見て眉間を寄せている。
龍｢玲於〜、黙って見てないで助けて〜｣
玲｢いや…面白いんでこのまま見てます｣
貴｢うわっ、出たよドS｣
玲｢…今助けますねー｣
貴｢なんでだよっ！｣
私の軽快なツッコミを見事スルー。
佐野さんの手によって、布団に絡まっていた数原さんがお腹を抑えたまま出てきた。
龍｢Aめ…｣
貴｢A、お嬢さま…でしょ？｣
玲｢ちょーしのってる｣
龍｢絞めよーか｣
玲｢絞める｣
貴｢まてまてまて｣
ちょっ！待ってよ！
なんて私の悲痛な叫びも届かず。
男２人によって、手首をベッドの手すりに縛り付けられて、数原さんの手が私の顔に触れる。
龍｢さーて…どうやって食べちゃおっかな〜｣
貴｢朝からこんなか弱い女の子を食べるなんて、ずいぶんな親父趣味ですこと｣
龍｢吹っ飛ばすぞ｣
貴｢んぐっ｣
私の頬をギュッとつまみ、あらゆる方向へと引っ張る指。
餅みてー！柔らけー！って…本当に親父趣味だな。
玲｢ていうか、自分でか弱いとかっ｣
いや、そこ。
笑ってないで助けなさいよ。
亜｢お嬢さま〜…って、うわぁ！何やってんの！｣
貴｢白濱ひゃん、たふけてくだはい｣
亜｢龍友くんっ！お嬢さまから離れなさい！｣
龍｢やだね〜｣
ガンッ！！！
貴｢あ｣
亜｢え｣
玲｢は｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
