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貴｢涼太｣
泣き尽くす俺にの名前を、力強く呼ばれて。
顔を上げると、さっきまで憎しみで染まっていたお嬢さまの瞳が、優しさで満ち溢れている。
貴｢まだ、遅くはないよ｣
涼｢でも…｣
貴｢でも、なんかじゃない。手遅れだなんて誰が言った？
作戦は、まだ続いてる｣
そう言って、俺の胸に手を当てるお嬢さま。
その手に、優しく自分の手を重ねた。
涼｢…何をするおつもりですか？｣
貴｢へへっ、道具屋さんの出番だよ｣
涼｢道具屋って…まさか、俺のこと？｣
貴｢至るところから何でも出てくる道具屋さんは、どちらにいらっしゃいます？｣
涼｢…はいっ｣
元気が宜しくて。
そう無邪気に笑うお嬢さまに、笑い返す。
…あぁ、その笑顔が見たかったんだ。
俺が見たかったのは、お嬢さまの泣き顔なんかじゃなくて。
…泣いた後の、太陽みたいな笑顔。
涼｢作戦は？｣
貴｢うーん、派手にやっちゃおうか作戦｣
涼｢なにそれっ、絶対危ない｣
貴｢人は常にリアルを追い求めなきゃ｣
…なぜそこで、そんな名言？
貴｢…てことで、常にリアルを｣
ぽんっと、俺の胸に手を当てて、自分の部屋へと戻っていく。
涼｢…リアルを所持しろってことか｣
はーん、なるほど。
そりゃ派手にやっちゃおうか作戦だ。
お嬢さまの言葉の意味がわかった俺の心境は。
そりゃー、ニヤニヤですよ。
傍から見たら変態イケメン王子。
亜｢おい、変態野郎｣
涼｢お前に言われたくねーよ！｣
亜｢んだと！？｣
隼｢うわー！２人とも落ち着いて！｣
亜涼｢お前は引っ込んでろ！｣
隼｢…はい｣
バチバチ火花が散り始めた俺らの間に突っ込んできた隼にカツを入れた瞬間。
シュンと子犬のように小さくなって玲於の隣へと戻っていく隼。
亜｢…何やってんだろ｣
涼｢悪いことしちゃったね｣
玲於の隣にちょこんと座る大型犬。
その背中は、まるで子犬のようにかわいそうで。
…いやぁ、もう。
そりゃあ、いくら俺でもかわいそうに思えてきますよ。
貴｢涼太っ！｣
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
