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貴「…涼太には、言ってもいいのかもしれない」
そう呟いて、ちらっとどこかを見たお嬢さまの視線を追いかけると。
隼「ぐわぁぁああああっ!!イカスミィィ!!」
玲「いえーい!俺天才!」
裕「どこがやねん」
亜「玲於今のところ最下位じゃん」
メ「うぅっ…」
それぞれが思い思いの時間を過ごしている。
最近無茶振りばっかで疲れてたのかな。
たまの息抜きってことで、珍しくはしゃぎまくってる仲間達。
弾けんばかりの笑顔が、俺の胸に突き刺さる。
貴「…涼太も、あの中に混じる?」
そんなあいつらを見つめてた俺を見たんだろう、お嬢さまが少し上目遣いでそう言ってきて。
涼「…いえ、この事件が終わったら、嫌でもあの中に混じりますよ」
Aお嬢さまがやっと何かに気づいたらしいっていうのに。
今ここで俺が逃げてどうする。
キーパーソンの俺が逃げたら、お嬢さま1人が夏恋さまのために頑張らなきゃいけなくなる。
…そんなの嫌だ。
せっかく、こんな純粋なお嬢さまに出会えたんだ。
命を捨ててでもお嬢さまのお力になることこそが、執事としての役目でもあり、俺の定め。
貴「…よかった」
俺の言葉を聞いて安心したらしいお嬢さま。
ふんわりと笑って、再び険しい顔でホワイトボードを見た。
貴「…涼太、数原さんの過去を知ってる?」
涼「いや…龍友くんがここの執事に配属される以前のことは誰も知らないと思います」
知ってる限りのことを伝えると、ホワイトボードの文字に触れながら、お嬢さまはこう言った。
貴「数原さんは、私の執事になる前、夏恋ちゃんの執事だったの」
え…?
涼「夏恋さま…の、執事…?」
貴「そう。数原さんもね、昔は隆二さんとペアを組んでたの」
萩花さまの執事が隆二さん、夏恋さまの執事が数原さん。
驚くべき過去に、思わず自分の耳を疑う。
どうしてそんなすごいこと…。
龍友くんは、誰にも言ってないんだ…?
貴「それでね、ここから先が一番の驚きポイントなんだけど…」
え…。
これ以上、何に驚けって…?
貴「…数原さん、実は夏恋ちゃんと付き合ってたの」
へ…?
涼「はぁぁあああああっっ!!??」
貴「ちょっ、涼太うるさい!」
亜「涼太どうしたー?」
隼「涼太くんの叫び声珍しい〜」
裕「気になる〜」
玲「あーっもう!また負けたっ!」
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» 6の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです!よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです!これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます!特に藤井姉妹の恋愛事情が好き!ほんとに面白いです!頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム!ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました!では楽しみに待っていてくださいね! (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ!了解しました〜!では、楽しみに待っていてくださいね!! (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか?? (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年10月15日 23時