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涼｢…あの日｣
そうだ。
あの日だ。
俺の中で何かが引っかかり始めたのは。
貴｢あの日？｣
涼｢そうです、藤井姉妹がドーナツを渡しに来た日！｣
貴｢……｣
涼｢あーっ…パイ投げ戦争した日！｣
貴｢…あぁっ！あの日ねぇ！｣
なんでそこで気づくねん。
貴｢で、その日がどうかした？｣
涼｢萩花さまがドーナツをお嬢さまに渡した後、すぐに帰っていったじゃないですか。
その帰り際、萩花さまが龍友くんに耳打ちしてるところにちょうど出くわしたんです｣
夏恋さまが靴を履いている間に。
そっと龍友くんに近づいて、耳元で何かを囁いた萩花さまの姿が脳裏によぎる。
貴｢…なんて言ってたか、聞こえたの？｣
涼｢…はい｣
貴｢なんて？｣
あの時の俺は、２人の言ってることなんか、これっぽっちもわからなかった。
涼｢萩花さまが、夏恋さまのことどう思ってるかって、龍友くんに言ったんです｣
貴｢え…｣
途端に顔が曇ったお嬢さま。
けど、俺は言葉を続けた。
涼｢龍友くんは、今でも…って言った。
そしたら萩花さま、龍友くんにこう言ったんです。
なら、協力して…と｣
さっきから眉間にシワを寄せているお嬢さま。
それがだんだんと険しくなって、ついには口に手を当てた。
涼｢お嬢さま…？｣
貴｢まじか｣
…まさか。
俺よりこの人は、２人の事情を知ってるのか？
貴｢…涼太｣
涼｢はい｣
貴｢あなたが思ったことはなに？｣
眉を細めて、問いかけてくる。
あの日の発言を、今までの俺の考えに当てはめるとしたら。
涼｢もしかしたら、萩花さまは龍友くんのこと、好きじゃないのかも…って｣
俺の中で、２人の会話が流れていく。
夏恋さまと龍友くんの関係を保たせない萩花さま。
その行動の裏には、とんでもない事情があるんじゃないかって。
…もしかしたら、そもそも好きじゃないのかも。
萩花さまは、龍友くんのこと。
龍友くんのことが好きな夏恋さまを守るために、萩花さまは龍友くんに近づいた…。
けど、俺の考えが正しかったとして、その理由は？
どうして、実の妹の恋を、応援できないんだ？
龍友くんに何かあったのか…？
貴｢…涼太って頭いいね｣
涼｢え？｣
貴｢名探偵、って言われるだけあるね｣
涼｢あぁっ…｣
作戦会議を始めた頃、そんなふうに言われた覚えがある。
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
