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壁際に追い込まれて、少しずつ近づいてくる佐野さんの整った顔。
貴｢さ、佐野さん…っ？｣
玲｢涼太くんと萩花さまだけ公開キスって…羨ましくない？｣
貴｢ちょ、まっ…｣
玲｢待たない｣
佐野さんの胸板を一生懸命押すけど、男の人の力に叶うわけもなく。
あっという間に両手を壁に押し付けられて、おでことおでこが、コツンと音を立てる。
顔が近い…っ。
貴｢佐野さん…ダメだって、こんなの…｣
玲｢こんなの？なにが？涼太くんもやってるのに？｣
貴｢まだやってないでしょ！｣
その謎めいた表情と、くいっと上がった口角が、視界いっぱいに広がる。
貴｢かっ！仮にも！執事とお嬢さまの関係…っ！｣
玲｢だから何？恋はしちゃダメだけど、キスはいいんだよ？｣
貴｢うっ、うそだ…｣
絶対今決めたでしょ、と言わんばかりのドヤ顔で物を言う佐野さん。
必死に抵抗して、隙間から見えたのは、萩花さまにキスをしようとする涼太。
い、いくら何でもやりすぎじゃ…。
ていうか、萩花さんの執事は!?
こんな時に隆二さんは何やってるの…!!(いつの間にか萩花さんの味方に)
玲｢目、逸らすなよ｣
貴｢……っ｣
綺麗な瞳にそう告げられ、顎をクイッとあげられる。
ムリ…っ。
私にはそういう甘い雰囲気ムリィィイイイ！！！
貴｢離せチビっ!!｣
玲｢ち、チビ？｣
ドンッ！
思いっきり突き飛ばしたら、軽く数メートル吹っ飛んだ佐野さん。
今、ものすんごく軽かった気が…。
玲｢なにすんだよ…｣
貴｢ごめん！ていうか、アレ！｣
倒れこんだ佐野さんが思いっきり睨みつけてくる。
その瞳に囚われた瞬間、ゾクッと寒気がしたけど、その後ろで驚きの光景。
不思議な顔をした佐野さんが振り向く。
そこには。
隆｢涼太〜｣
涼｢りゅ、隆二さん…っ？｣
隆｢うちの姫に何やってるのかな〜｣
さっきまで萩花さんを襲おうとしていた涼太に、アイドル顔負けのキラキラスマイルを振りまく隆二さん。
けど、その目はなぜか笑っていない。
いやな予感…。
萩｢…隆二、やれ｣
隆｢はぁい｣
涼｢へ…？｣
カクカクと震える子犬を、まるで獲物を見つけた狼のように…。
涼｢ギャァァアアッッッ！！！！｣
玲｢…助けてやれなくてごめんな｣
貴｢入院費いくらするんだろう｣
涼太のその後は、皆様のご想像にお任せします。
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
