貴方はどの執事と恋をする？~3~

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亜｢えーっ、俺ぇ…？｣

玲｢今回はけが人出なかったし、大丈夫でしょ｣

隼｢いや、サソリにやられた執事が1人｣

貴｢あぁ…岩田さん？｣





どんだけどんくさいんですか？ってくらい足元のサソリにびびっていた岩田さんの姿が脳裏をよぎる。

晴美ちゃんも涙出るくらい笑ってたし…誰も助ける気なんかなかったのね。

可哀想な岩田さん。





…学園の人って、どうしたてこんなにも可哀想な人が多いのか。





涼｢でも、いっぺんにやるってどうやって？｣

玲｢んー…亜嵐くんが顔、メンさんが体を使うとか｣

隼｢あっ…メンさんにやらせるんだ…｣

裕｢体を使うって言ったら、フツーイケメンの方やない？｣



メ｢ねえ、君たち。僕に失礼だよ？｣

亜｢うん、俺体使わねーし｣

メ｢亜嵐くんは黙ってなさい｣





いろいろとおかしな方向へと向かっている会話のオチ。

亜嵐とメンディーさんがギャーギャー騒いでいるのを他所に、佐野さんは話を進める。





玲｢だーかーらー、例えば亜嵐くんが口説いて、メンディーさんは力づくで抑え込むとか｣

隼｢おおっ！｣

涼｢確かに顔と体｣

裕｢それ言葉と体じゃない？｣

玲｢細かいことは気にしなーい｣





メ｢言葉と体…｣

亜｢俺そんな滑舌良くないんだけど…｣





そういう話をしてるんじゃないんだよ、亜嵐。

佐野さんもかなりの適当だし。





この人たち、どんだけどんくさいんですか！！！

まるでさっきの岩田さん！！！





貴｢じゃあその作戦で明日は行きましょう！｣

裕｢これ失敗したらどーするん？｣

涼｢また最初からはやだよ〜、俺だもん｣

貴｢もん、だって…｣





涼太、子犬ヤバイ可愛い！！！





玲｢今から涼太くんに、もん禁止令を発動します｣

涼｢なにそれっ！｣

隼｢ぶりっこ禁止令｣

涼｢ぶりっこじゃねーよ！｣





男の涼太が、佐野さんと隼の年下コンビにいじめられてる…。

うへへ、可愛い。





裕｢まだAお嬢さまの口がにやけてますよ｣

玲｢お嬢さまもにやけ禁止令ね｣

貴｢む、むりです｣

隼｢玲於の嫉妬に付き合ってあげてよ〜｣

玲｢ちょ、隼っ!!｣





え…嫉妬？





玲｢あ、そのっ、今のは言葉のあやってやつ！｣

貴｢……｣

玲｢あ〜っ、もう！勘違いさせたじゃん！｣





佐野さんの言ってる意味がよくわからない私は、ただただ首をかしげるばかり。

そんな私を見て、さらに機嫌を悪くする佐野さんなのでした。





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