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玲｢…いつまで触ってんの｣
貴｢へっ？…あぁ、ごめんっ｣
佐野さんの香りがすごく心地よくて、目を瞑りながら髪の毛を触っていたら。
途端に佐野さんが私の腕を掴んで、そう言った。
玲｢…別に、嫌じゃないけど｣
貴｢え？｣
それって…もっと触ってほしいってこと？
玲｢……っ｣
貴｢佐野さん…？｣
掴んでいた手を離して、膝に顔を埋める佐野さん。
相変わらず耳は真っ赤で。
…素直に甘えればいいのになぁ。
そう思うけど、この性格じゃ無理か。
玲｢…ねぇ｣
貴｢ん？｣
玲｢俺今日頑張ったじゃん｣
貴｢う、うん｣
自分で言うか、フツー。
…でも、あのツンデレがよく萩花さんと話せたよね。
まあ頑張った方でしょう。
玲｢だから、ご褒美ちょーだい？｣
貴｢ご褒美？｣
佐野さんの言うご褒美って…。
なんか、怖そう。
貴｢な、何をすれば…｣
玲｢うわ。ご褒美がプレゼントじゃないってわかってんだ｣
貴｢へ…あっ！ちがっ…｣
なんだよ！
誘導尋問ですか！！
そういうことしか考えられなくなっちゃうでしょ！
玲｢…まあ、そういうことなんだけど｣
貴｢へっ？｣
気づいた時には、もう佐野さんの腕の中にいて。
私の頭の中は既にパーティー状態。
貴｢へ…あ、え…っと｣
玲｢じっとしてて｣
貴｢はい…｣
ギュッと抱きすくめてくる佐野さん。
座ったままの状態で、首元に顔を埋めてくるから、息がかかって、くすぐったくて。
玲｢はぁ…｣
貴｢っ!?｣
ため息が、もろに当たる。
トクン、トクン────…
胸の鼓動が波打つ度に、彼の腕の力も強くなって。
…苦しいけど、嫌じゃない。
玲｢充電｣
そんなこと言うから、少し期待しちゃうじゃん。
さっきまでのことを思い出す。
萩花さんと楽しそうに話していた佐野さん。
…あんな笑顔も、困った顔も、今まで見たことなくて。
萩花さんには見せるんだ、なんて少し嫉妬した自分がいて。
…なんで？
どうして私、嫉妬なんか…。
好きでもないのに、そんな感情を持ってる自分がわからない。
玲｢…ふう｣
貴｢もう、大丈夫？｣
玲｢ん｣
そう言って、私を解放した佐野さん。
ふと、その瞳が私を見つめる。
…期待、させないでよ。
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
