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隼｢たっだいまーー！！！｣
玲｢隼うっせ｣
メ｢あれ？みんなは？｣
貴｢買い物かな｣
涼｢ちょっとー！置いてかないでくださいよー！｣
貴｢わっ！｣
お屋敷に入ると、いつも出迎えてくれるはずの執事たちがいなくて。
代わりに後ろからついてきた涼太が、私をぎゅっと抱きしめた。
隼｢わー！涼太くんずるいー！俺も俺も！｣
メ｢やめなさい｣
俺も俺も！じゃないでしょ？と母親っぽく隼をなだめるメンディーさんの横で、なぜか寂しそうな様子の佐野さん。
玲｢…ねぇ｣
涼｢なーにー？｣
玲｢涼太くんじゃなくて、お嬢さま｣
涼｢ちぇっ｣
しょーがねーなーと渋々私を解放してくれた涼太が、私の両肩を持って佐野さんの方へと押し付ける。
あとはごゆっくり〜と涼太が去っていったあとの沈黙。
なんだ…この空気…。
貴｢えと…なに？｣
玲｢…や、別に｣
ふいっと顔を背けた佐野さん。
ほんのり顔が赤く見えるのは気のせい…だよね。
玲｢…なんで｣
貴｢え？｣
玲｢なんで涼太くんは甘えても良くて、俺はダメなの｣
…ん？ダメ？
貴｢え、ダメなんて言ってないけど…｣
玲｢え？…はっ｣
途端に目を見開く佐野さん。
やらかした〜と床に崩れ落ちた彼が両手で顔を覆うけど、耳まで真っ赤なのが丸わかりで。
可愛いなーなんて思いながら、そっと、座り込む佐野さんの横にちょこんと座る。
貴｢佐野さんも、甘えていいですよ？｣
玲｢べっ、別にっ？甘えたいなんて1ミリも思ってねーし…｣
なんて言いながらも、耳は真っ赤だし。
説得力なさすぎだよね。
そんな佐野さんがおかしくて、少し笑ってしまう。
玲｢…何笑ってんの？｣
貴｢いやぁ、別に？｣
玲｢…馬鹿にすんなし｣
ぼそっと呟いたその一言を、聞き逃すわけがない。
バカにしてないよ、そう言って彼の髪の毛をそっと触った。
玲｢……っ｣
貴｢柔らかいね｣
色素の薄い、太陽の光に透けた色をした佐野さんの髪の毛は。
蜂蜜のように、甘く、キラキラと輝いていて。
そっと、その柔らかい髪を指で梳く。
今まで気づかなかったけど。
佐野さんの髪の毛から、少しだけ甘い香りが鼻をかすめた。
…これ、何の香水だろう。
ドレッサーの上には、¨私用に¨と執事が用意してくれた香水があって、普段学園に行く時はそれをつけてたけど。
…佐野さんのもつけてみたいな。
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しょこら(プロフ) - 妃菜さん» ６の方にもコメントしていただいて、本当に嬉しいです！よかった〜、藤井姉妹の恋愛事情、少し長めに続いたので自信なかったんですよ……好きって言ってくださって本当に嬉しいです！これからもご贔屓によろしくお願いしますっ( 笑 ) (2015年11月16日 21時) (
レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
妃菜 - 最初から楽しみに見てます！特に藤井姉妹の恋愛事情が好き！ほんとに面白いです！頑張って下さい (2015年11月16日 16時) (レス) id: 1be76d0023 (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - narさん» 王様ゲーム！ゾクゾクしますねぇ…( 笑 )了解しました！では楽しみに待っていてくださいね！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» ありがとうございますっ！了解しました〜！では、楽しみに待っていてくださいね！！ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - ぴよこさん» 旅行ですかっ!!新しい発送っ!!少し長くなってしまうかもなので…それは後日、本編に盛り込む形にさせてもらってもよろしいでしょうか？？ (2015年10月25日 12時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月15日 23時
