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涼「そっ、そんな!大して何も...」
隼「うそだぁ!だってキスしようとしてたもん!」
涼「それは、お嬢さまの方から迫ってきて...」
うん、中務さんの言う通...
貴「って、えぇぇぇっ!!?」
あまりにも急すぎて、頭がついていけない。
え、私がいつ涼太に迫ったって?
龍「それ本当?」
貴「なっ、ないないないない」
見に覚えがありません!
...いや、されそうになった覚えはあるけど。
裕「どっちがホントのこと言ってるん?」
隼「えっとぉ...」
龍「そこまでは見てへんのか」
涼「俺ですってぇ!」
貴「私だってばぁ!」
なぜだ!
なぜこういう時に限って腹黒になるんだ!片寄よ!
さっきまで子犬系優男オーラ全開だったじゃん!
なんて声も届かぬまま、言葉を巧みに操り、数原さんたちを説得しにかかる狂犬。
やばい。
もう手に負えない。
貴「...数原さん、中務さん」
「「はい?」」
よし、こうなったら。
貴「命令です。涼太をこの部屋から退場させてください」
涼「そっ、そんなぁ!」
隼「ですってよ、おふたりさん」
慌てふためく涼太に。
顔を見合わせる数原さんと中務さん。
小森さんは人事のような顔をしてる。
裕「じゃあ...」
龍「いっちょ派手にやっちゃいますか!」
涼「へっ...?」
.
涼「うぎゃぁああっ!!やめてぇええっ!!」
龍「女子みたいな声出すなっ!」
裕「大人しく連れていかれろや!」
私側についた数原さんと中務さんに胴上げされた涼太は、深い闇へと葬られました。
んー、今回もいい結末。
これで2戦2勝。
めでたしめでた...。
隼「めでたくないっす」
貴「あ、小森さん」
隼「ていうか、隼って呼んでくださいよ」
貴「わかった」
隼「うっす」
人懐こい笑顔がチャーミングポイントの隼。
おにぎりみたいな顔してる。
...って本人に言ったら、さぞかし傷つくんだろうなぁ。
隼「てことで、この後俺といいことでも...」
貴「あ、寝ます」
そのおにぎり頭をさっとかわす私。
天才。
シュンとうなだれる隼に、また今度ね、と軽く頭をなでてあげると。
嬉しそうに、うん!と頷いてから、先ほど涼太たちが消えていった先へと姿をくらました。
貴「元気なやつだなぁ」
そんなことを考えながら、私も自分の部屋で眠りにつきましたとさ。
----------第一章 Fin.
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いくら(プロフ) - ゆずかさん» ですよね!メイちゃんの執事大好きだから、作者さんも好きなのかなって思うと嬉しいです! (2018年4月2日 20時) (レス) id: d8925376b9 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 聖マリア女学院ってメイちゃんの執事と一緒だ〜!作者さんも好きなんですか!? (2018年2月17日 22時) (レス) id: d8925376b9 (このIDを非表示/違反報告)
きんは - すごくいい!これからもがんばってください! (2016年1月30日 15時) (レス) id: 90acb15664 (このIDを非表示/違反報告)
りな - レオくんかわい^^ 臣くん・・・ これからも頑張ってください (2016年1月6日 14時) (レス) id: e859f2d3f1 (このIDを非表示/違反報告)
涼太らぶ(プロフ) - ですよね(笑)
読みます(笑) (2015年10月31日 23時) (携帯から) (レス) id: 221f02feea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年10月3日 2時