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高いワインが入ってそうな瓶から注がれる、謎めいた紫色の液体。
ドポポポポッ...っと、はるか上から注がれるその演出に目が離せない。
目の前で披露される圧巻のパフォーマンスに心を奪われながらも、何でもないような顔をする数原さんの手元を見た。
スッと瓶の口を、シルクのタオルで拭い、そのまま手元へ戻す。
プロだ。
正しくプロ。
行動が男でも、作法あたりはちゃんと身についているみたいで。
失礼します、の言葉を添えて。
そのまま、数原さんは少し液体の残った瓶を持って、バーテンの向こう側へと姿をくらませた。
亜｢では、どうぞごゆっくり｣
1通り料理が揃ったところで、亜嵐がそう言うと、残りの執事たちも、テーブルに揃ってズラッと並んだ。
...え、ちょっと待って。
貴｢あ、あの、みなさんは食べないんですか？｣
涼｢俺達はまた後で各々の食事を取りますよー！｣
貴｢あ、そうなんですか...｣
まさか、食事の間ずっと、この執事たちにジロジロ見らなきゃいけないのか。
気のせいかな、少し顔が火照って見えた涼太から目をそらし、今度は食事へと目を向ける。
...1人で食べるの寂しい。
こんなに人がいるのに1人だなんて。
普段から1人だけど、たまには誰かと食事をとってみたい。
貴｢あのっ｣
亜｢はい｣
貴｢執事は、お嬢さまの言うことならどんなことでも聞いてくれるよね...？｣
亜｢まあ、それが決まりですから｣
涼｢もしや...｣
そう、そのもしや。
貴｢じゃあ...一緒に、ご飯食べませんか？｣
そう言った瞬間、テーブルに沿って一列に並ぶ執事たちの表情が同時にぎょっとする。
隼｢今なんて...｣
貴｢みんなで、一緒に食べたいんです｣
裕｢...メンディーくん、これは事件だ｣
メ｢事件だ｣
玲｢事件事件言ってる暇あるなら、追加の分作っちゃえば？｣
隼｢それなっ！｣
やんや、やんや、と騒ぎ出す集団の傍で、眉をひそめる亜嵐の姿。
亜｢お嬢さま、本当によろしいのですか？｣
貴｢もちろん！｣
亜｢少々騒がしくなってしまうかと...｣
貴｢静かな食事より、賑やかな食事の方がいいです｣
亜｢...確かに｣
うん、とひとつ頷いた亜嵐。
たちまち笑顔になる。
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いくら(プロフ) - ゆずかさん» ですよね！メイちゃんの執事大好きだから、作者さんも好きなのかなって思うと嬉しいです！ (2018年4月2日 20時) (
レス) id: d8925376b9 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - 聖マリア女学院ってメイちゃんの執事と一緒だ〜！作者さんも好きなんですか！？ (2018年2月17日 22時) (レス) id: d8925376b9 (このIDを非表示/違反報告)
きんは - すごくいい！これからもがんばってください！ (2016年1月30日 15時) (レス) id: 90acb15664 (このIDを非表示/違反報告)
りな - レオくんかわい＾＾ 臣くん・・・ これからも頑張ってください (2016年1月6日 14時) (レス) id: e859f2d3f1 (このIDを非表示/違反報告)
涼太らぶ(プロフ) - ですよね(笑)
読みます(笑) (2015年10月31日 23時) (携帯から) (レス) id: 221f02feea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこら
| 作成日時：2015年10月3日 2時
