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慌ただしく人が行き交う警察署。
仕事が一段落し、広いロビーを通れば、コンビニに行っていたらしい流星と鉢合わせた。
息抜きに少し立ち話をしているところに、煙草を持った濱ちゃんが加わる。
突然、入口付近に立っていた警備員が動いた。
反射で目を向けた先に、ビニール傘を持つ男。
もういい加減にしなさい
男の前に立ち塞がる警備員の苛立った声が聞こえてくる。
「あぁ…今日も来たんや…｣
毎日、欠かすことなく、
今日も神山が重岡に会いに来る。
死んだような瞳。
声は聞こえないけど、何か訴えるように唇が動いている。
「会わせるなと言われても…、もうこっちがつらいわ…｣
溜息をつく望に気づいた神山がじっとこちらを見ている。
呟いた声は聞こえない。
だけど、唇の動きは確かに、
「大毅を返して」
そう紡いでいた…。
立ち塞がる警備員はその後もうんざりしたように、いつものように説得を繰り返すんだろう。
喫煙所に向かった濱ちゃんと別れ、望と並んで歩く廊下。
「また明日も来るんかな｣
望の声は日増しに切なさを増していく。
「来るやろ、来ない日ないし｣
毎日、重岡に会えるまで絶えず…
明日の予報も雨だと言っていた。
気温が今日より更に下がるとも言っていた。
それでも神山はここへ来るだろう。
そうしてまた、『大毅を返して』を繰り返す。
どんなに冷たい雨に濡れようと…
なぜなら、ココは、一番温もりに近い場所なのだから…───
こうしてふたりは永久に、地獄という檻のなかに繋がれたまま生きるのだ。
おわり。
ごめんなさい、強制終了します。
何かもう毎度毎度暗い話続くのもうしわけないです。
次は赤緑の楽しいお話を、、！！
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憂(プロフ) - わきやまさん» お返事遅くなり申し訳ありません。JUMPからの遠征ありがとうございます、、！楽しんでいただけて幸いです。 (2018年2月27日 18時) (
レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
わきやま - Dears、号泣してしました。普段はJUMPばかり読んでいるのですが、思わずコメントしてしまいました。頑張ってください！ (2018年2月24日 13時) (レス) id: dd9838bc03 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - 紫あいすさん» ありがとうございます！緑赤、書いたことはないのですが頑張ります。笑 (2018年2月19日 1時) (レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
紫あいす(プロフ) - 殺人未遂事件、思わず笑ってしまいました笑。ゆうさんの作品はどれも楽しみに読ませていただいています。もしよかったら緑赤のお話を書いて頂きたいです！ (2018年2月18日 17時) (レス) id: 7333fadd2b (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - みおんさん» 良かったです〜！ありがとうございます！ (2018年2月14日 23時) (レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年2月5日 2時
