殺人未遂事件 赤緑 ページ31
「えー！俺知らんよ？｣
「なんでや！最後にテレビ切ったの、大毅やろ？｣
俺達は只今見ての通り口喧嘩中である。
事の発端は、朝起きて、テレビをつけようとした時やった。
いつもはテーブルの上に置いてあるはずなのに、テレビのリモコンが無かったのだ。
ソファの上にも、テレビが置いてある棚にも、床でさえ1通り見てみたが、見当たらない。
リモコンが無いのなら取り敢えずテレビに付いてるボタンで操作すればいいと思うかもしれないが、前に何かしらの時に落としてしまって、画面は割れなかったくせに横っちょに付いてるボタンが使えない、ポンコツテレビになってしまった。
だから、リモコンがないとテレビをつけることはできないのだ。
ともなら何か知ってるかと思ったので、まだ睡眠中やったけど起こすことにした。
というか、そろそろ昼になりそうやし起こさないと、と思ってたので丁度いい。
寝室の扉を空けると、広いベッドの端に丸まっているともがいた。
掛け布団をギュッと抱きしめている。昔から抱き枕かなんか使ってたのか、寝てる時の抱きぐせがすごい。
俺もこのベッドで一緒に寝てるのんやけど、ともが先に寝てる時でも布団に俺が入ると抱き着いてくる。
起きてるやろ？と言いたいが、ほんまに寝てるので何も言えへん。
第一、普段のともはこんな事をしてくれるなんてないから、何気に嬉しかったりする。
それに、1人の時は掛け布団を抱きしめながらちっちゃくなって寝てることが多い。可愛い奴め。
取り敢えず、その布団を引きはがす作業から始める。
起きろと声かけるだけでは絶対に起きない。
お世辞にも強いと言えないともの力やけど、この時ばかりはどこにそんなパワーを秘めてるんだって言いたいくらいに強い。
しかし、それでも年中鍛えている俺に勝てるはずもなく。
「んん…まだ眠い｣
「もう昼やから起きや？｣
布団を引き剥がしてやると、むくりと上半身だけ起き上がる。
それでも瞼は閉じられていて、うつらうつらと頭が上下するから、全くもって目は全然覚めてないようだ。
「ともー｣
「んー…｣
俺が近くに行くと、抱き枕よろしく抱きしめてくる。
その行為があまりに愛しすぎるので、抱き締め返したい衝動に駆られるが、俺には、誘惑に負けずにともを起こしてリモコンの行方を聞くという任務があるので、負けるわけにいかなかった。
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憂(プロフ) - わきやまさん» お返事遅くなり申し訳ありません。JUMPからの遠征ありがとうございます、、！楽しんでいただけて幸いです。 (2018年2月27日 18時) (
レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
わきやま - Dears、号泣してしました。普段はJUMPばかり読んでいるのですが、思わずコメントしてしまいました。頑張ってください！ (2018年2月24日 13時) (レス) id: dd9838bc03 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - 紫あいすさん» ありがとうございます！緑赤、書いたことはないのですが頑張ります。笑 (2018年2月19日 1時) (レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
紫あいす(プロフ) - 殺人未遂事件、思わず笑ってしまいました笑。ゆうさんの作品はどれも楽しみに読ませていただいています。もしよかったら緑赤のお話を書いて頂きたいです！ (2018年2月18日 17時) (レス) id: 7333fadd2b (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - みおんさん» 良かったです〜！ありがとうございます！ (2018年2月14日 23時) (レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年2月5日 2時
