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Your side
想くんの家にあるもの、トランクに移している間、彼は一度も私の顔を見ることなく、ソファーでパソコンと向き合っていた。
大体の荷物を詰め終わり、彼の隣に腰かける。
パッと合った目をなかなか離すことができなかった。
" …付き合ってた3年間、私のこと、好きだった、？ "
ずっと、聞きたかった。
でも怖くて聞くことが出来なかった。
想くんはちょっと困ったように、笑った。
" とても、好きでした "
｢ふふっそっか、良かった｣
" 涼風は、幸せだった？ "
" 幸せ過ぎて、怖いくらいに "
頬に、あたたかい雫がつたった。
泣くつもりなんてないのに一粒、また一粒とこぼれ落ちていく。
" 私、もう泣かないから、強くなるから "
" いま、泣いてる "
" だから…心配、しないで "
" うん…、わかった "
" かっこいい彼氏つくって、紹介してあげる "
" ……うん "
" 10年くらい、かかっちゃうかもだけど "
そんなに？って笑ってくれる。
想くんの笑顔は相変わらず優しくて、あたたかかった。
家を出るとき、トランク家まで持っていこうかって、
取っ手部分にかけた想くんの手と私の手が重なった。
" 大丈夫、ここで大丈夫 "
" わかった "
手が離れた。玄関まで荷物を運んでかれて、ばいばいって、
口パクでそう言われた。
｢またね｣
笑顔を作り、逃げるように扉を閉めた。
全身の力が抜け落ちて、ドアの前でうずくまる。
喉の奥がカッと熱くなって、それが涙となって溢れ出る。
｢…っ、｣
高校時代からの大恋愛が、終わった日。
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まぴ(プロフ) - 作品の続きが気になります 話の続きが出るのを楽しみにしています！ (9月18日 14時) (
レス) id: 9ddcbdd8d5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 作品の続きが気になります。 (2023年4月8日 18時) (レス) @page26 id: 27e2541af5 (このIDを非表示/違反報告)
うるる(プロフ) - 続きが気になります（ ; ; ）応援しています！ぜひ続きをお願いしたいです (2023年2月9日 0時) (レス) @page26 id: 6ea538b075 (このIDを非表示/違反報告)
ZerA - すごく切なすぎて夢主がちゃんと幸せになれるかモヤモヤしています、、！！これからも頑張ってください！ (2022年11月18日 20時) (レス) id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みいひ(プロフ) - こむぎさんの小説が一番好きです！これからも楽しみに待ってます☺️ (2022年11月11日 13時) (レス) @page11 id: 5bdf526915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2022年11月5日 22時
