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Your side
離れていく、ゆっくりと、でも確実に。
想くんとの距離が離れていく。
抱きしめたのに、想くんに触れたはずなのに、遠い。
夜、そんな漠然とした不安感に襲われた。
お風呂上がりで、まだ髪の毛は濡れたまま。
ソファーでうずくまる。
ふと思いたって、引き出しの奥に閉まっていた音楽プレイヤーを
手に取った。3年間仕舞われていたそれは、イヤホンコードはぐるぐるに絡まっていて、酷い状態だった。
想くんと再会してから、音楽を聞かなくなった。
なんとなく、聞いてはいけない気がした。
1番上にあった、スピッツの曲を再生する。
懐かしいメロディが、昔の記憶を呼び起こす。
" 俺、涼風の歌声めっちゃ好き "
｢……っ｣
音楽は残酷だ。
聞いてしまえば、嫌でも過去の情景が思い浮かんでしまう。
想くんの声が、微かに聞こえる気がした。
1曲聞き終わることができずに、再び戸棚の奥深くに押し込んだ。
何回、想くんにごめんと謝らせてしまったのか。
すぐに思い浮かぶ彼の顔は申し訳なさそうな表情ばかりで、
最後に私に向けられた笑顔を見たのなんて、いつなのか分からない。
あの踏切で、紬ちゃんといたとき
想くんは笑っていた。
想くんの隣にいるのは、私でいいのだろうか。
その日はじめて、そんなことが微かに脳裏を過った。
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雨宮みさと(プロフ) - めっちゃ大好きです。楽しみに待ってます (2022年11月2日 18時) (
レス) @page41 id: d8108038f9 (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 最高です。キュンキュンしてます。想くんと別れるのーって言う展開に追いつかないけど、別れて欲しくないって思うほどですが｡もう、続きが気になって仕方ないです (2022年10月30日 11時) (レス) id: 6a7c2c00d5 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - めちゃくちゃ胸が痛い( ;ᯅ; )毎回感情移入してしまううううう (2022年10月30日 7時) (レス) @page41 id: b34c7041d1 (このIDを非表示/違反報告)
AkaNe(プロフ) - 毎話毎話素敵なお話で作者様の言葉選びが本当にすきです！！ゆっくりでいいので更新楽しみに待っています！！♡ (2022年10月29日 11時) (レス) @page34 id: 5323627667 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 感情移入してしまうくらいステキなお話です…‼︎ただ一つ気になったのは青葉じゃなくて青羽かと思います(＞＜)これから作者様のスピードで無理なさらず更新楽しみにしています♡ (2022年10月20日 0時) (レス) id: e356a3c07b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2022年10月8日 18時
