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Sou side
Aちゃんの異変には気づいていた。
なんかあった、と尋ねると
丸く大きな目からぼろぼろと涙が零れてくる。
声が聞こえない、何もしてあげられない。
自分が弱っているときはAちゃんが寄り添ってくれるのに、俺はなにも彼女にすることが出来ない。
それがとんでもなく苦しくて、悔しい。
Aちゃんは涙を拭うと、
ホワイトボードを手に取った。
必死で涙を堪えながらペンを動かし続ける彼女の姿を見ているのが辛かった。
『想くんが紬ちゃんと駅であった日、ほんとは見てた』
『声は聞こえなかったけど、想くんの言葉は分かった』
『紬ちゃんに、好きだった、って言ってた』
違う、と訂正しようとした手をゆっくりと下ろされる。
" 分かってる、想くんは何も悪くない "
" ごめん、ほんとに "
" 私が、勝手に紬ちゃんに嫉妬しちゃった "
彼女の泣き笑いのような表情に、
心臓を鷲掴みされたような感覚になった。
どれだけ我慢させていた？
ひとりで悩ませてしまった？
もしAちゃんの隣が、俺じゃなかったら、
耳が聞こえる相手だったら、ここまで苦しませることなんてなかったんじゃないか。そう考えずにはいられなかった。
喉の奥があつくなって、
込み上げてくる何かを必死で抑え込む。
ここで泣くのなんて、あまりにお門違いだ。
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雨宮みさと(プロフ) - めっちゃ大好きです。楽しみに待ってます (2022年11月2日 18時) (
レス) @page41 id: d8108038f9 (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 最高です。キュンキュンしてます。想くんと別れるのーって言う展開に追いつかないけど、別れて欲しくないって思うほどですが｡もう、続きが気になって仕方ないです (2022年10月30日 11時) (レス) id: 6a7c2c00d5 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - めちゃくちゃ胸が痛い( ;ᯅ; )毎回感情移入してしまううううう (2022年10月30日 7時) (レス) @page41 id: b34c7041d1 (このIDを非表示/違反報告)
AkaNe(プロフ) - 毎話毎話素敵なお話で作者様の言葉選びが本当にすきです！！ゆっくりでいいので更新楽しみに待っています！！♡ (2022年10月29日 11時) (レス) @page34 id: 5323627667 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 感情移入してしまうくらいステキなお話です…‼︎ただ一つ気になったのは青葉じゃなくて青羽かと思います(＞＜)これから作者様のスピードで無理なさらず更新楽しみにしています♡ (2022年10月20日 0時) (レス) id: e356a3c07b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2022年10月8日 18時
