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「ジミン、どこ...」
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私は家の周りを走り回る
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「kikiっ、そとだめ！」
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繋げたままの電話の声で
私が外に出たことを気づいたらしく
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「さむぃでしょ？だめっ」
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心配して必死に止めてくる
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でも私はそんな声を無視して探し回った
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もし、彼が日本人なら
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雨宿りをしてもらって、
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場所を教えて貰って
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傘を持って探しに行く
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こんなこと、簡単にできるのに。
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「んぁ、...ﾁｭｯﾀ...、ピっ、...」
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電話から聞こえる弱々しい韓国語を聞いて
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私の探す足の動きは早くなる
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「あっ、...！」
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「んわっ、...、kikiっ？」
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「こんなに濡れて、もう、風邪ひくよ...ばか」
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「ん、んん...」
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私はやっとジミンを見つけて、傘の中に入れる
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そして、私は持ってきたタオルで
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ジミンの手を拭いてあげた
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「こんな冷たくなっちゃって...」
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その手はすごく冷たくて、
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顔を見上げると、髪も濡れて唇の色も薄い
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「さむいでしょ、ほら着て」
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「ｱﾝﾃﾞっ、kiki、さむいっ」
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ジミンはそう言って私を止める
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「んーん、いいんだよ」
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「家はここから遠いの？」
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「ん、ん...？」
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その日本語は彼にとっては難しかったようで...
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んー、このまま、帰す訳にも...
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「うちにおいで、...？」
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「んぇっ？」
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私はジミンの腕を握って私の家の方に歩かせる
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「んえっ！」
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やっと理解したようで、ジミンの足が止まる
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私だって、何でこんなに
彼に尽くしているのかわからない
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でも、ただ、少し心配なだけ、きっと。
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「kikiっ、ごめんっ」
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ジミンは後ろで申し訳なさそうにするから、
私は振り向いて、
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「けん、ちゃなよ、！」
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韓国語で言ってあげた
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ねおん(プロフ) - この作品ホントに大好きです！ぜひ続編お願いします!!待ってます。 (2017年7月24日 1時) (携帯から) (
レス) id: 1a0bea6900 (このIDを非表示/違反報告)
jirochan(プロフ) - 初めまして！この作品本当に大好きです！ぜひ続編をお願いします！ (2017年7月23日 21時) (レス) id: d329d03d64 (このIDを非表示/違反報告)
ユアラ(プロフ) - ２人のラブラブ生活もっとみたいです。。（ ; ; ）ぜひ甘々なのを！！！！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 503d7b4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
CAZ(プロフ) - この作品が大好きです。続編あったら嬉しいです！待ってます。 (2017年7月23日 17時) (レス) id: bdda252ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - 是非その後も書いてください？！ (2017年7月23日 16時) (レス) id: 7b844ce0bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2017年6月28日 23時
