初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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真井side。←初だね!!


俺は少し前くらいから、Aのことが気になっていた。


でも、まだ気になってるって程度で、まだ本気では好きではなかった。


そんなある日――――

・

・

次の時間は数学。


こう見えても俺は結構マジメで、休み時間に次の科目の教科書を用意して、友達と遊びに行く。


そして、いつものように、カバンをさぐっていたら。


「…あれ？ない…」


数学の教科書がない。なんでだ？


あ、そういえば昨日、兄ちゃんに貸したんだっけ…。


最悪だ。


はあ…と溜息をつくと、トントン、と誰かに肩をたたかれた。


「あ…何？」


西川だ。なんか緊張すんな。


つーか、間近で見たらすげー可愛い…


「真井、教科書忘れたの？」


「えっ!?あっ…うん」


「はい、貸してあげる！」


「え…でも、それじゃ西川が…」


「私は大丈夫！持ってきてないと思って他の子に借りたら、私ちゃんと持ってきてて。だから今２冊あるんだ！私の貸してあげる」


「…そ？ありがとな」


優しいな。西川…


「いえいえ。えらいよね、真井」


「何が？」


「いっつも休み時間にこうやって用意してるじゃん？私なんてチャイムなったらすぐに友達と喋りに行くもん」


「…そっかな…？」


「そうだよ〜！」


…俺のこと、見ててくれてたんだ…。


「………っ」


なんだ、これ。


さっきから心臓、うるさい。


ドクン、ドクンって、うるさいってば、心臓。


――――キーンコーン


「あ、チャイムなっちゃった」


「私、席戻るね」と言って、西川は自分の席に戻っていた。


そして、俺もイスに座る。


・

・


―――――まだ、俺の心臓はうるさいまま。

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