初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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「智樹ぃ…バカ正直にって、姉ちゃん傷付いたんだけど」


「…ごめん。でも姉ちゃんは可愛いんだから、男にはちゃんと警戒しないと。自覚なさすぎなんだよ」


「は、はい」


「姉ちゃんに下心満載で近づいてくるやつ、いっぱいいるんだから」


「は、はい…」


「分かればよし」


アレ？なんで怒られてんだろ、私。


てゆーか、私に近づいてくる男子なんていないし…


本当に心配性だなぁ、智樹は。


「じゃ、もうすぐで夕飯できるよ。」


「うんっ！じゃ、ささっと着替えてきます！」


今度こそカバンを持って、２階に上がった。


自分の部屋を開けて、ベッドに倒れこんだ。


智樹ってば、顔はイケメンのくせしてシスコンだなんて、女の子にモテないんじゃないのかな。


…っていうか、自分の弟をイケメンとかいう私もブラコンなんだけど。


普通、自分の弟をイケメンとか言わないもんなのかな？


愛実にも智樹と同い年の弟がいるけど、いっつも弟さんのことウザいとか言うし…


正直、そんな話聞くのは気が引けるんだよね。


弟さんがなんか可哀そうで。


そう言ったら、


「あいつはくそ生意気だからいいの！私も智樹くんみたいな弟が欲しかったなー。てゆーか、あいつ、昨日もホントにウザくて…」と、また弟さんへの愚痴を始めた。


私は智樹のことウザいなんて思ったことないけどなぁ。


可愛いやつだし。


…やっぱり私って、ブラコンだな、と改めて思った。

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