初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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てか、言ってないのになんで知ってるの？


あのときの状況を目撃していたの！？


そもそも…


「…デートじゃないし！」


「またまたー。真井君が言うに、あれはどう見てもデートだったって言ってたもん！」


真井！？


犯人はあいつか。


デートじゃないって否定してたじゃない！！


…賢人が。


「…ていうか、なんで真井から？仲良かったっけ？」


「ううん。そんなに仲よくないけど。なんかあたしの席に来て、「お前の親友、昨日神谷とデートしてたぞー」って教えてくれた♪」


あいつ〜…


何勝手に教えてんの！？


ま、そりゃ私はデートだと思って楽しんでたけどサ。


「遊びに行ってただけだから！ホントにデートじゃないもん」


「アホか！！男女２人で遊びに行くのをデートっつーのよ！！小学校で習ったでしょ！？」


「…習ってません」


「つべこべ言うな！」


「ハイ」


ここで反論すると、またなんか始まるからな。


愛実ちゃんのお説教タイムが。


「あ、愛しの神谷君が来ましたよ〜」


「茶化さないでよ！」


ドアのほうを見ると、大きいアクビをしている賢人がいる。


また夜更かししてたな、あいつ。


「あ、はよーA」


「おはよ〜。昨日はありがと」


「おー」


あいさつをして、賢人は「マジねみぃ…」と言いながら自分の席に行こうとしていた。


すると、愛実が賢人の腕をガシッとつかんだ。


「な、なんだよ」


「なんであたしには挨拶しないのさ！！」


「え。…あ、はよ」


「あんたの目にはAしか映ってないワケ？」


なっ…なんてこと言ってんの！？そんなわけないじゃん！！


「な…っ///」


「顔赤いですよー、神谷くーん」


「…っ、うるせえっ！」


「あ、行っちゃった。残念。おもしろかったのに」


「…愛実…」


「良かったね♪あんたらあれで本当に付き合ってないの？」


「付き合ってないよ…！」


「でもいい感じじゃん！絶対両想いだって！」


「ないない…」


と言ったが、ほんの少し期待している自分がいた。


本当にほんの少しなんだけど。

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