初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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今度こそ本当に着替えた私は、賢人にもらったぬいぐるみについてしかめっ面をしていた。


なぜ、そんな顔をしているかというと…


「飾るべきか…保管しておくべきか…」


そう、そこで悩んでるんです。


大事に保管しておくと、幸せにひたれないし、


かといって飾っておくと、見るたびに二ヤニヤしちゃうし。


うむむ…悩みどころだ…


やっぱここは飾っとく？


ぬいぐるみだって、そんな狭いところでずっといたらかわいそうだもんね！


ってことで…よし！


再びぬいぐるみを持ち、立ち上がった瞬間、


「Aー！！いつまで着替えてるの！ごはんできたわよ！」


お母さんの怒声が２階にまで響いた。


「はっはい！今行きまーす！」


お母さんを怒らせるとヤバいほど怖いから、早く行かなくちゃ！

・


・


急いで、ぬいぐるみを自分の机の上に置いた。


私はくまの両手を持ち、見つめながらこういった。


「…賢人、私、いつか絶対にこの気持ち伝えて見せるから。待っててね！」


…なんていうのかな。


このぬいぐるみを見てたら、そんな気持ちになる…


好きって、言いたい。…そんな気持ち。


賢人からもらったくまのぬいぐるみ、偉大なり。


「ふふっ」


「Aー!!いい加減にしなさい！ごはんできたって言ってるでしょ!?」


「はっはいぃぃ！」


母、恐し!!


やっとのことで私は一階に行った。


そのあと母にネチネチ言われたのであった。

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