迷子になっていた推し拾いました 〜Another Story〜【赤】

＊Close friend＊ ページ8

【みおside】



「Aちゃん結婚おめでとう〜！」


『ありがとうございます！』



先日結婚した私の親友A


いやぁほんとに長かったなぁ



『みお。ほんとに今までありがとね』


み「いーよ。ほんとに長かったなぁ」


『ふふ。次はみおの番だね』



私もいい歳なんだよなぁ


にまにましながら奏をみるA



み「そんなんじゃねぇからやめろよ〜」


『えぇ〜お似合いだと思うんだけどなぁ』



でも、まさか勤め先まで一緒になるとは思わんかったなぁ



大学は同じだったが、お互いのキャンパスが遠く


連絡は取るものの会うことは少なくなった


私はデザイン科、奏が映画学科


映画監督になることを諦めた奏は


少しでも撮影に関わりたいとこの会社の面接を受けたらしい



新社員説明会で再開した奏はすごく大人びて見えた



『いま奏のこと考えたでしょ〜？』


み「へ？」


『顔に出てるよ』



Aにまでばれるなんて


そろそろ認めなきゃかなぁ

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