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今日も彼女に会って食事した。

彼女は咳が酷かった。

ユウヤ「大丈夫…ですか?」

ユイ「だ…ケホケホッ…大丈夫です…」

僕は彼女が心配になり、食事が終わるとすぐ解散した。

ユウヤ「お大事に」

彼女はお辞儀するとそのまま歩いていった。

僕は無言で見送った。



その日から、彼女とは連絡が取れなくなった。

しかし、何を思ったのか僕はそれから連絡をこっちからかけたり、探したりすることも無かった。

初めてあった日のように…

でもまぁ…

それだけの関係だったんだろう…



ある日彼女から電話が来た。

ユウヤ「も、もしもし!」

僕は少し緊張しながらも電話に出た。

ユタカ「お前か、ユイを誑かしてるやろうは」

ユウヤ「え…」

僕の声は明らかにトーンが低くなった。

ユウヤ「すみませんが、どちら様でしょうか」

ユタカ「ユイの…っ…ゆ、友人だ」

男は少し詰まりながら言ったあとため息をついた。

ユウヤ「僕は、ユイさんを誑かしたことなんて無いです。」

確かに出会いは不純だった…
でも、僕は…

ユタカ「…ちっ、ユイは病気だ、もうすぐ死ぬ」

すると、電話が切れた。

え…



僕はなんの情報を得ることもできず数日をすごした。

病名や、病院の名前もわからない


なら僕にできることは…

僕は仕事を休んで外に出た。


何故か走った。



いるわけない…いるわけない…



僕はあの日ユイさんに会った場所に行った。

すると、そのベンチには男が一人座っているだけだった。

ユウヤ「はぁ…はぁ……いるわけない…か…」

すると、その男が僕の方に来た。

「お前か、ユウヤって奴は」

その男の声を俺は聞いたことがあった。

ユウヤ「知人さん…ですか」

ユタカ「ユタカだ。ユイにここにいたら来るっ言われたから来てやったが、ホントに来るとはな」

ユウヤ「ユイさんは、今どこに」

ユタカと名乗るその男はタバコに火をつけた。


ユタカ「教えて欲しいなら一つ答えろ」


僕は唾を飲み込んだ。





ユタカ「お前はユイの何だ」





ユウヤ「……!」

僕は…僕は…

僕は…ユイさんの…何…

ユタカ「はっ…!…お前ユイと同じ目だな」

ユウヤ「同じ…目?」


コイツは何を言ってるんだ。


ユイさんはオッドアイの綺麗な目、僕は真っ黒なただの目…

ユタカ「南病院だ」

ユウヤ「えっ…」

ユタカ「早く行け」

ユウヤ「ありがとうっ…!」

俺はダッシュで南病院に向かった。


……



ユタカ「ユイがユイでなくなる前にな」

〃→←あの日の君と猫



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(プロフ) - まふさん、コメントありがとうございます!そういえばその話解決してませんでしたね!?すみませんでした!後日オマケとして投稿させてもらいます! (2021年3月10日 20時) (レス) id: abc417a122 (このIDを非表示/違反報告)
まふ(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです!ひとつだけ気になっている所があるのですがしぐぅは一体何者だったんでしょうか?? (2021年3月10日 7時) (レス) id: bf6db8f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - miuさん、ありがとうございます!ホントに今ホッとしてる楽しく書かせてもらっています。これからも応援よろしくお願いします! (2021年3月6日 18時) (レス) id: abc417a122 (このIDを非表示/違反報告)
miu - 合格おめでとうございます!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月4日 21時) (レス) id: d9cbb62666 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月19日 8時

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