検索窓
今日:16 hit、昨日:29 hit、合計:11,341 hit

. ページ6

「午前中が…終わってしまった」

祐基「終わったね」


隣で呑気にお弁当食べてる祐基くんに無性に腹が立つ。



「祐基くんのせいで授業集中出来なかった」

祐基「え何、ずっと俺の事考えてたの?」

「そんなわけないでしょ、船津くんのことだよ」

祐基「ですよね」



チラッと後ろを見ると、いつもの席に船津くんがいない。


「あれ?船津くんいない…」

祐基「ああ、今日あいつ図書委員の仕事で昼は図書室いるよ」

「そうなの?」

祐基「行ってみたら?ついでに本でも借りてきなよ」

「上から目線ムカつく」

祐基「意味わかんない笑」



図書室…確かに、行けば話せるかな。
…いやだから!無理!話せないんだってば!


行くか行かないか、頭の中でその2択がぐわんぐわん暴れまくってる時、


拓弥「A〜」


聞きなれた声で名前を呼ばれる。


「たくちゃん」

祐基「…たくちゃん?笑」


あ、しまった。



拓弥「おい」



拓弥はずんずん教室に入ってきて私の頭を叩いた。



「いたっ!」

拓弥「それやめろって言ってんだろバカ」

「ごめんって…」

祐基「え、付き合ってる?」

拓弥「ない!」



そんな否定しなくてもいいのに。ちょっと傷付く。



「で、どうしたの?」

拓弥「ちょっと図書室付き合ってくんない?」

「図書室!?」

祐基「タイミング良っ!笑」

拓弥「何が?」

祐基「今日稜雅が図書委員の仕事してるんだよね」



祐基くんがニヤニヤしながら言うと、拓弥は興味無さそうにふーんと相槌をうった。


拓弥「じゃあ尚更良いじゃん」

「待って心の準備が」

拓弥「俺が稜雅と話すから、そこに入ってきなよ」

「え!?」

拓弥「よし、行こ」

「ちょっと!?」

祐基「頑張れ〜」






拓弥に手を引かれて図書室へ向かう。
その間も私の心臓はドキドキうるさくて爆発寸前。



拓弥「手」

「え?」

拓弥「震えてんじゃん、そんな緊張する?」

「するよ!船津くんだよ?」

拓弥「いや、稜雅でしょ?そんな緊張しなくても…」

「拓弥は緊張しないだろうけど!私は心臓爆発するくらい緊張するの!」

拓弥「…あっそ」




そんなことを話しているうちに、ついに、来てしまった。

目の前には図書室。


拓弥を見ると、私の視線に気付いて「行けそう?」って聞いてくれる。

私が頷くと、今まで引かれていた手がぱっと離される。


拓弥「じゃあ入るよ」



拓弥がドアを開けると、正面に図書委員の仕事をしてる船津くんの姿が見えた。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
設定タグ:超特急 , 船津稜雅 , リョウガ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

俺らの全てを凌駕(^o^)(プロフ) - なんかもう登場人物全員の立ち位置というか、きっともし同級生だったらこんな感じなんだろうながドンピシャすぎてめちゃくちゃ好きです!!更新待ってます🥹 (1月19日 3時) (レス) id: 431790bc7d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ステーキ | 作成日時:2022年2月14日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。