恋患い (ページ17)

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校門の前に祐基くんと船津くんが立っていた。

祐基「あっAじゃん！大丈夫？」

「え？」

祐基「さっきいきなり走って出てくから心配してたんだよ」

「あっごめんね…本当に体調とかは大丈夫！」

拓弥「…」

「見学したいって言い出したの私なのに…本当ごめんなさい…」

祐基「いや全然大丈夫だよ笑」

頭を下げて謝ると、祐基くんは笑って許してくれた。もちろん船津くんの顔なんて恥ずかしくて見れない。

拓弥も何かフォローしてくれたらいいのに全然話してくれない。さっき言いかけてたことも気になるし…

「拓弥？」

拓弥「…A、稜雅がかっこよすぎて耐えられなかったんだってさ」

「ちょ！？」

稜雅「…え？」

拓弥「Aが逃げ出す直前にさ、稜雅がAに話しかけたでしょ？それだよ原因」

稜雅「…えっと、？」

「っちが、その…」

祐基「…」

突然の拓弥の発言に心臓が止まるところだった。
なんで？なんで本人がいるところで言っちゃうの？

助け舟のはずの祐基くんも黙ったままで助けてくれないし、もう今すぐ消え去りたい。

「も…帰る」

拓弥「え？」

「やっぱ今日は1人で帰る」

拓弥「あ、おい！」

恥ずかしさと怒りでもう何も考えられなくなった私はまたその場から逃げ出した。