恋患い (ページ15)

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祐基くんの訳が分からない提案で、私はダンス部みんなとLINEを交換することになった。

もちろん船津くんとも。

稜雅「えっと…じゃあこれQR読み取れる？」

「あっ、は、はい！」

スマホを持ってる手が尋常じゃないくらい震えて恥ずかしい。

稜雅「あ、来た」

「あっ、私も、船津くん、き、来ました」

稜雅「…犬飼ってるんだ？」

「あ、そうなんです…！」

私がアイコンにしている飼い犬を見て、船津くんが話を振ってくれる。

稜雅「俺も犬飼ってたんだよね」

「え！？」

初情報…！船津くん犬飼ってたんだ！可愛い！

祐基「あっ稜雅んちのワンコめっちゃ可愛いよ！今度家で昔の写真とか見せてもらってきなよ」

「祐基くん、ちょっと黙ってもらっていい？」

祐基「あはっA怖すぎ笑」

船津くんの前なんだから本当にそういう冗談言うのやめてほしい。泣きそうになる。

稜雅「ふっ笑やっぱ祐基と仲良いんだね」

「ｱ…」

稜雅「？」

わ、わらっ…た…………船津くんが………

「…かっこいい」

稜雅「…え？」

「え！？」

祐基「良かったね稜雅！かっこいいってさ！」

稜雅「いや…え？」

「えっ声に出てた！？」

祐基「思いっきり出てたよ」

まじか、無理、恥ずかしい、死んじゃう

船津くんの顔が見れず下を向く。早くこの場から消え去りたい。

そう思っている時、ふわっといい香りがしたあと、私の視界の中に船津くんの顔がうつる。

稜雅「すぐ下向くの癖なの？」

「っっっっ！」

船津くんは私の顔を覗き込むようにしてしゃがんでいた。

「やっ、やっぱり今日は帰ります！！」

祐基「え！？ちょ、A！」

拓弥「A？」