わたしの初恋【爆豪勝己】 (ページ21)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:16,789 hit

しあわせページ21

爆豪side

隣で寝てるこいつ。

ここまで連れ回せば寝ると確信してた俺は

今日こいつを色んなとこに連れてった

まあ寝かすためと

…あとはふつーに出かけてなかったから

寝てるこいつが起きないように
ゆっくりゆっくりと車を止める

ポケットから小さな箱を出して
よくヒーローやってんなと思うほど細い薬指にそれをはめる。

「…なんか悪いことしてるみてェだなクソが！！」

そして何事も無かったかのように
車を動かす。

目的地まであと5分ほどだが
起きんなよクソA…

付き合って8年くらいか。
あいつが結婚という言葉に敏感になってたのに気づいた。
テレビでワードが出てきた時はビクッとしてた。

…バレバレなんだよクソ女…

指輪のサイズは高校の頃に
丸顔とか黒目とかに頼んだから知ってる。

こーゆー事のために計画を練るのも
中学の頃の俺からは微塵も想像つかねェが
まぁそれなりに練った。

高級なとこに連れてくとあいつは
疑い始める。

『えどうしたの？え別れ話？帰ろ？』

前高級レストランに行った時は1言目はこれ。

ふざけやがってンだろあいつ

だからめんどくせェから
あいつが付き合ってから行きたいとか
行ってたやつをいれてった。

遊園地は単にジェットコースターとかで悲鳴上げてるあいつが見たかっただけだ。

「もう目的地かよ」

目的地は。