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# 下宿人 ページ16

ピンポーン



夕方になり
インターホンが鳴り響いた。


『き、きたっ』


侑李「いよいよだね」



お父さんは仕事があるからといい
ついさっき、この下宿所をでていった。


わたしたちふたりは
玄関の前に立ち
せーのっで、玄関をあけた。





『…え?』



侑李「…あ」





大貴「…え、?!」


涼介「…まじか」




まさかの人物






『まって、うそでしょ、下宿人ってまさかの?』


侑李「…さいあく」


涼介「あの、初対面で最悪とはなんでしょうか」


大貴「なんで山本さんがここに?!!!」



『いや、あの、それはこっちのセリフでして…


なんで有岡くん下宿なんか…』



大貴「夏休み期間だけ俺と山田、この近くでバイトすんだよ!

それで近くの下宿所探したら
ここがでてきたわけっ!」



『わたしは、ここの大家が元々わたしの父の弟で、今入院中だから代わりにわたしと侑李が仮で夏休み期間中大家の仕事をすることになって…』


驚きを隠せずに
しどろもどろと説明する。


涼介「え、なに、その隣の侑李ってやつ…

…彼氏なんですか?」



『かかか彼氏???!!』


大貴「ちょっ、おまっ…ばか!」


侑李「…彼氏ですが?」



大貴「…え」


涼介「…」



『なっ、侑李?!!!』


侑李「…なんて、嘘です。


ただ、隣の家に住んでるってだけです」


大貴「…あせった」


侑李「ただ、Aのことは僕が一番知ってますから」



『はい?(笑)なにゆってんの(笑)』



涼介「ま、どうでもいいけど」


『と、とりあえず中に入ろっか、
で、自己紹介でもしよう!』



侑李「あれ、でも下宿人、3人組っていってなかった?」




『…あ、やっぱり2人組の間違いだったんじゃないの?』



大貴「え?他にもいるの?」



『3人組っていわれてたんだけど…』



大貴「俺ら2人組だよ?」


『じゃあ、やっぱり間違いだったんだ』


侑李「これで、一安心だね」




ピンポーン




『…え、あれ』




侑李「やっぱりもう一人いたみたいな?」


大貴「いや、でも俺ら2人組…」



涼介「あれなんじゃない?

3人組じゃなくて
2人組と、1人組で合計3人組きますよ
みたいな」



『うそでしょ』



ピンポーン



『はいはいはいっ!いますぐでます!!』









『_______え、』





ずっと待ってた





この時を。

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作者名:わたあめ | 作成日時:2017年5月20日 1時

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