バケモノの狂想曲[ブラクロ]

45 あなたの記憶 ページ49

『でもこれで最後の子にする。
この子だけは兵器なんかにさせない』


ラック「兵器…？魔法帝も言ってたね」



『ひとまずAには
この事を隠しておこう。公表するのは
跡継ぎのために生まれたということだけ』



「え、何それ知らない。」


私は震える手でページをめくる。




『Aにひとつだけ部品を入れ忘れた。
だがAは女の子。何とかなるだろう』



ラック「この人めっちゃテキトーだね」


ヤミ「認知症なんだろ」


おじいさまをバカにすんな………



『そんなことよりこの子も
兵器の力を持ってる…ゆえに強くなる』


『完全体になったとき、この子は
バケモノになり、自分でも制御不可能。』


『それが悪魔化だ…』



久しぶりに真実を突きつけられた。



ラック「だから魔法帝は君を保護したかった…」


ヤミ「この王国を滅ぼすくらいらしいしな」



『Aは兵器でもあり、＿＿だ。
でもできるだけ優しい兵器にしてやりたい』


2人は気づいてしまった。


ヤミ「おい、この言葉………」


ラック「＿＿って…あの？」



うん、そうだよ





「私は…作られた人形…………」

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