ただただあなたが好きなんです !2 〜短編集〜

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「滉大さん！」


Aは俺を見つけて子犬みたいに駆け寄ってきた。




「お疲れ様です！今日もやっぱり好きです！」




俺よりだいぶ背の低いAは
上目遣いで告白してくる。





よく見れば…結構可愛い。

なんで俺なんだろう？





『なんでさ、Aは俺にそんな告白してくるの？俺以外にいっぱいいるのに』



「なんでって…滉大さんが好きなんですもん」



俺はどストレートすぎる答えに
ふ、と笑った




『でもさ、Aは俺をご飯に誘おうともしないし…本当に好きなの？』




俺はちょっといじめてみた





「好きですよ‼︎大好きです‼︎好きすぎてご飯とか誘えません‼︎見てるだけでも十分です」


『告白してきても、俺の気持ちこれから先も変わらないかもよ？』




すると彼女は一息おいて
にこっ、と笑いながら言った



「いいんです。今無理して頑張っても、汗かいても結果はきっと同じってわかってます。今すぐ好きって言われなくても人生はまだまだ長いですから、ね？」






俺はこの言葉を聞いて胸に何かが刺さった気がした。


こう、なんていうか…グサって。




『そっか…じゃ100年経った頃には俺の気持ち変わってるかもね』




と、冗談っぽく笑った。




「本当ですか⁈私、

100年くらい絶対好きでいます

その先もずっーとずっと。」




彼女は必死にそう言った。

本気なんだってことがよく分かる。



「100年たったら何処かで会いましょう！



…だから、




だから私のこと忘れないでください」




最後はすこし泣きそうな声だった


あぁ、そうなんだ。

やっぱりAも普通の女の子。
いつもは振られても強がってるけど…

みんなと変わらない普通の女の子。


振られたら悲しいし
忘れられるともっと辛いんだ。



『忘れるわけないよ。


…俺の気持ちも変わりそうだし。』




と、ぼそっと呟いた。



「えっ、えっ…まじっすか？
気持ち変わりそうですか？
うわ〜っ！嬉しいです！


滉大さん大好きです！」




『ふふっ。はいはいありがと』



少しだけ、


Aのこと、好きになるかも


って思ったけど。





まだまだそれは内緒。


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あんみつさんリクエスト

「100年待てば」
と言う曲をイメージして書きました！
意味が分からなかったごめんなさい(＞_＜)

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