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それからあっという間に時間は経って、例の島に到着した。
上手くいけばここでAちゃんの働き先や住む先を手配できる。
はずだったが
ｻｯﾁ｢はぁ〜〜｣
深い溜息の後、ガシガシと頭をかく。
ｴｰｽ｢どうした？サッチ？｣
食料庫の干し肉を貪った刑により頭にタンコブ3つつけて芋の皮を剥いているのは、新入りのエースだ。
ｻｯﾁ｢いんや、Aちゃんの働けそーなところが無くってよ｣
バサバサとサッチが手に持っているのは大量の資料。求人の紙を手当り次第貰ったらしい。
ｴｰｽ｢あー。でもこの島治安良さそうじゃん｣
エースはそう漏らすが、そういう訳でもない。
ｻｯﾁ｢…まぁな。ただちょーっと危なっかしくてな｣
＿＿＿＿＿＿ｻｯﾁ｢なんか欲しいもんあった＿＿って何それ｣
＿＿＿＿＿＿『サッチさん、この壺買うと幸せになれるみたいですよ』
＿＿＿＿＿＿｢良い男だね、どうだい1つこの壺を買ってみないかい｣
＿＿＿＿＿＿『本当ですか！？』
＿＿＿＿＿＿ｻｯﾁ｢イヤイヤ見るからに怪しいバーさんじゃん。…Aちゃん、とりあえずやめとこ？｣
ｻｯﾁ｢平和な所だからこそ、詐欺師的なのが多くてな〜〜道歩いててもその筋ばっかで、この求人も本物かどうか……｣
ｴｰｽ｢意外だな、アイツめっちゃ警戒心強いのに｣
ｻｯﾁ｢そーなんだよ。…やっぱ顔見知りとか信用出来るやつに預けるべきかもなぁ｣
ｴｰｽ｢もうこの船乗っちまえば？｣
ｴｰｽ｢馬鹿言え。一般人だぞ。手配書でも出されたらそれこそ社会復帰できねーよ｣
こつ、とエースの頭を小突く。いて、と思っちゃいない言葉を吐いてエースは笑う。
ｻｯﾁ｢…お前はまだ楽だったなぁ｣
このバカが船に入った時の事を思い出す。
なにかとオヤジに突っかかり、反発ばかりしていたコイツ。俺はその時エースの世話係だった。
まぁうちの船に入ってきた奴は大抵荒くれ者。エースもその典型的なパターンだった。
だからこそ、女で記憶喪失、非力で弱い彼女の世話の仕方には困った。一向に記憶の改善は見られないし、騙されやすい。純朴なのは彼女のいい所だが、こんなに立場的に弱い人間を島に置いていけば、すぐに死んでしまうだろう。
ｻｯﾁ｢…とりあえず、安全第一ってな｣
安全が約束される住まいを見つけるまで世話をするのが俺の仕事だ。
サッチはAの行動を記す報告書に【本島は見送り】と書き足した。
続く (更新停止中)
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はなまる(プロフ) - 藍琉さん» わわわコメントありがとうございます！🥰ぜひ好きに呼んでください！！！(まつさんでもまっちゃんでもまつでも！)楽しんで貰えるように頑張って書きますね💪✨ (2022年2月9日 23時) (
レス) @page5 id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - まつさん（て呼んでもいいですか💦）の作品ずーっと読み返してたらまさかの新作！これからが楽しみです☺️ (2022年2月9日 23時) (レス) @page5 id: 6dde35b37e (このIDを非表示/違反報告)
はなまる(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ﾝヤ゜ーーー🫂嫁子ぢゃんっっっ！！！ありがとう🥰🥰🥰楽しく書いていきたいなっ💪 (2022年2月8日 21時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - やばい‥！！すっごくいい‥！まっちん〜😭😭始まり１秒でもう好きすぎる。ほんと楽しみにしてるね❤️ (2022年2月8日 13時) (レス) @page3 id: 669892c38c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2022年2月8日 1時
