ドフラミンゴの心変わり1 ページ1
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ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
ｳﾞｪﾙｺﾞ｢ドフィ、電話だ｣
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾃﾞｨｱ｢あー？こんな時間に誰だぁ？｣
今は夜中の3時、
ｶﾞｯﾁｬ
ﾄﾞﾌｨ｢俺だが｣
不機嫌な顔ででんでん虫を取る。
しかし多少イラついていた気分は、次であっさりと流され、むしろ背筋を凍らせる。
『……もしもし』
たしかに最近よく連絡を取り合う女の声。
しかし、彼女は間違ってもこんな非常識な時間に掛けてくる人間ではないことは、この短い期間でよくわかっていた。
だからこそ、この時間帯の電話はあまりにも異常だった。
ﾄﾞﾌｨ｢どうした｣
『最後の依頼よ。……遂行したら権力も財産も、私の持ちうる力を全て貴方にあげる。』
ﾄﾞﾌｨ｢……は？｣
震えた声でそういう女。利益を最優先する彼女から出た言葉とは、到底思えなかった。
『……わたしを』
殺して
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
白月が光る夜。
たった1人で現れた彼は私をいとも容易くさらって行く。
彼に姫抱きされて、私は呑気に『なんて綺麗なんだろう』と廊下窓の月を仰ぐ。
きっとこれが物語なら、私は白馬の王子様に助けられているのとまったく同じなんだろう。
けれど、現実は小説より奇なり、とはよく言うもので、私の門出には血と肉塊が付き物らしい。
バシャバシャと、死体の血を踏み倒す音
昨日までホコリひとつなく綺麗だった我が家は、鉄の匂いと叫び声で充満している。
笑い声と泣き声、真っ赤な血と火に包まれた周囲を、私はまるで他人事のような、硝子の瞳で見つめていた。
私を抱える男は手も顔も真っ赤に染まっている。
走る度に血飛沫がまい、彼が指先ひとつ動かせば目の前の首が飛ぶ。
鮮血を全身に浴びる姿は、さながら悪魔か鬼か。
何故そんなに、怒っているのかは分からないけれど、彼はもう鎖の取れた獰猛な犬。
私の震える手を握って、熱を保ってくれる優しいひと。
お前を連れていく。全てを俺に委ねろ。
彼はきっと、今日この日、私にとってかけがえのないものになった。
自分の命を、この人の為に生かしたいと思える程に。
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ゆう(プロフ) - 設定からお話しまで大好きです！！ドフィ素敵！更新楽しみに待っています🥹 (2022年10月8日 16時) (
レス) @page25 id: 489a009a05 (このIDを非表示/違反報告)
9t9 - わー！白髭海賊団のお話からぶっ通しで読みました！受験生大変ね！lがんばって！ずっと更新待ってます！ (2022年9月11日 21時) (レス) @page25 id: f8f6fc2c71 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 血豆さん» 初めまして！ありがとうございます！嬉しいです〜💗更新頑張るので、是非引き続きよろしくお願いします❣️ (2022年8月24日 2時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - しろさん» わー！ありがとうございます！！！これから更新頑張るので、引き続きお楽しみください〜😭✨️✨ (2022年8月24日 2時) (レス) @page24 id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
血豆(プロフ) - 初めまして！読み始めたら止まらないほど面白いです！更新楽しみに待ってます♪ (2022年8月21日 0時) (レス) @page23 id: 07be9bf020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年12月31日 22時
