ドフラミンゴとおくさん12 ページ47
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ボロくて暗い、街頭すら通っていない所にある建物の小さなドアが開き、そこだけがオレンジ色に光る。
『_______』
しかし、そのドアから、Aの姿が。
ドフィ「!?」
一瞬、我が目を疑った。
こんなへんぴな所に、薄汚さを嫌うような女が自ら足を運ぶとは、思わなかった。
Aはドアを開けたあとも、後ろを向いて話している。
『_____、________。』
遠くて聞こえない。
今すぐ後ろからかっさらってもいいが、ひとまずはタイミングを待つことにする。
角度のせいで、家の中にいる人間の顔は伺えないが、Aは確かに、その人物と話している。
家の人間とはどう言った関係だ?
商談をドタキャンする程の相手なのか?
俺が思考を巡らしていると、Aはまるで別れを惜しむように中にいた人物とハグを交わした。…尚更、どういった関係なのか気になるところだ。
人物が死角から出てAを引き止める。
アルマ「……_____。_______!」
中にいたのは女だった、それも子持ちのだ。
_________
アルマが振舞ってくれた温かい食事。
それは家の星がつく食事よりも美味しかった。
アルマ「おいし?」
こんなにいい子で、立派な母親で。涙が出そうだ。
トト「うん!」
『……えぇ、とっても。』
アルマ「よかったぁ」
幸せな家庭を眺めると同時に、私は自責の念と、後悔と、悲しさに苛まれる。
最近、父が跡継ぎの予備を探している。
今、当主となる予定の私がいるのに、だ。
私が使えなくなったら捨てて、また新しい操り人形を見つける。父はきっと当主を誰かに譲ってもなお、自分の思い通りに組織が動かないのが嫌なのだろう。
もし、アルマが見つかったら?
今アルマには4歳の息子トトがいる。父がその男孫を放っとく訳が無い。お腹の中の子も、アルマから奪われてしまうかもしれない。
アルマ「トト、口についてるよ。っあ、今お腹蹴った。」
トト「ほんと!?いつ産まれてくるの?赤ちゃん!」
アルマ「んもう……口拭いて、トトったら……」
なんの関係もない、この家族が壊される事だけは、私が死んでも避けたいことだ。
アルマ「……姉さん?」
『……アルマ。』
少しでもリスクを減らせるなら
『…………もう、ここには来ないわ。』
私は、この幸せから離れる。
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茶灯まって(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ありがと嫁子ちゃーん!!!ちまちま更新です……相談!是非!どぞ!!!イラストは描けたら楽しい😎😎😎 (2021年10月12日 23時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - まっちん落ち着いたら是非!!無理しないでね☺️更新楽しみにしてるよん (2021年10月12日 20時) (レス) id: a99a4d7f0e (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - まっちん時間あるときイラストの相談させてー!!!私も練習して描けるようになりたい!!! (2021年10月12日 20時) (レス) @page31 id: a99a4d7f0e (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - またきゅんしたら騒ぎにくるからね(^q^)w (2021年9月20日 1時) (レス) id: ed06bfeab3 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ウフフフフ…ぶち上げてますぅ…嫁子ちゃんのラブレt(((コメントしかと受け取ったぜい……( -`ω-)✧ (2021年9月19日 23時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶灯まつ | 作成日時:2021年9月3日 23時