平和の終わり10 ページ50
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事件から半日、すっかり陽は昇りもう昼近くになっていた。
サッチの治療は無事終了。針を抜い終わり、麻酔もなしに治療したサッチはぐったりとし、昏昏と眠り続けた。
Aも同様重症。足の骨が捻挫、頭部の損傷だった。幸いにも後遺症も無く、今は安静に眠っている。
ﾏﾙ｢全治１ヶ月ってとこかねい。サッチはしばらくかかるがな……｣
ﾏﾙ｢2人とも、大事がなかっただけ良かったよい｣
エースはAのベッドの横にすわり、下を向き俯いた。
ｴｰｽ｢……A…｣
エースは膝の上の拳を強く握る。思いの強さからか、チリッと火花が出る。
彼は追い詰めたような、後悔、怒り、そんな顔をしていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
その日の午後
ﾏﾙ「やめろよい!!!エース!!!頭を冷やせ!!!親父は今回のは特例だっつってんだ!!!ティーチは追わなくていい!!!」
ｴｰｽ「仲間が傷つけられて、じっとしてられるもんか！！あいつは俺の隊だ！！！ケジメは俺がつける！！！」
ｵﾔｼﾞ｢エース。いいんだ今回だけは……妙な胸騒ぎがしてなァ…｣
ｴｰｽ｢あいつは仲間を傷つけて逃げたんだぞ!!!何年もアンタの世話になっといてその顔に泥を塗ったんだ!!!!｣
ｴｰｽ｢何より、親の名前を傷つけられて黙ってられるか｣
エースはそう言うと下に用意してあるストライカーに乗り移る。
ﾅｰｽ｢待ってA!!!｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
マルコの横を通り過ぎ、体に繋がる点滴台を引いて身を乗り出すA。後ろからナースが追いかける。
『エース！！！』
ｴｰｽ｢A…！起きたのか……｣
ﾏﾙ｢A…！部屋で安静にしてろって……｣
『お前何してるか分かってんのか！？何勝手に行こうとしてやがる！！！』
ｴｰｽ｢……！｣
『早く戻ってくれ！エース！！！』
ｴｰｽ｢……これは俺が決めたことなんだ｣
『！』
ｴｰｽ｢俺がやらなくちゃ、意味ねぇだろ？｣
『いや、いやだ！』
ｴｰｽ｢……お前の分まで、灸を据えてくるからよ。……お前はきちんと安静に寝てろよ｣
『置いていくな！エース!!!おい!!!』
ﾏﾙｺ｢身を乗り出すな……！お前もまだ重症なんだ……!!!｣
ｴｰｽ｢……A。……悪ぃ｣
エースはそう一言言うと止める声を無視してストライカーを発進させた。
『エース!!!!!!!!』
エースはそれから戻ってこなかった。
＊＊＊
次回最終章ですです!!!
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快斗 - ついに6作目ですね！めっちゃ好みです｡応援してます！ (2021年4月17日 0時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - ぽんさん» 外し忘れてました…気をつけます！教えてくださり、ありがとうございます！！！助かりました。 (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 三日月狐さん» ありがとうございます！！！できるだけ、もちろん無理のない範囲で更新していきます！ (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるけど、無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年4月16日 18時
