平和の終わり3 ページ43
＿＿＿＿＿
ｻｯﾁ「……！」
ﾃｨｰﾁ「俺ならきっと上手くできる。親父も分かってくれるさ……！」
サッチは能力者にはなりたくないのか……？
そう言えばエースが海に落ちた時に助けていたのはいつもサッチだった。
そりゃそうか……
やっぱりカナズチにはなりたくないもんなんだな……
ティーチは自分の案にサッチを乗せようと焦るように身振り手振りで説明している
とても、カナズチになってしまう兄弟を、哀れんで自分がカナズチになってやろうと言う感じではない
まるで悪魔の実を自分に譲るように言っているようだ。
ｻｯﾁ「……ティーチは優しいな？」
ﾃｨｰﾁ「！……そりゃ、サッチの兄貴はおれの憧れだからな……！」
ｻｯﾁ「それ、エースが聞いたら怒るなぁっ！HAHAHA！」
ﾃｨｰﾁ「だから、悪魔の実を……(ｻｯﾁ｢でも｣
ｻｯﾁ「悪魔の実は俺が食うよ。」
『！』
意外だ。サッチはいつも、自分のケーキのいちごをおれにくれるような、物欲なんか無さそうなのに。
自分から進んで悪魔の実の能力者になるなんて。てっきり、ティーチに譲っちまうのかと。
ﾃｨｰﾁ｢！｣
ティーチも心底驚いたようで遠くからでもわかるくらい狼狽えている。
ﾃｨｰﾁ｢そ、そうか……｣
ｻｯﾁ「お前の心配りは嬉しいが俺が親父に託されたんだ。親父の為ならカナズチにだってなってやるさ」
サッチはそう笑った。
ﾃｨｰﾁ「そうか……」
ｻｯﾁ「話は終わりでいいか？さぁ、もう夜も遅い。寝よう……」
雲行き怪しくなり、ピシャッと雷が落ちたその瞬間。ティーチは腰に差していた何かを素早く取り出す。
ﾄﾞﾝｯｯ
一瞬明るくなったその瞬間。遠くのおれからもよく見えた。
背中を向けたサッチがティーチに刺される瞬間を。
ｻｯﾁ「……！？」
よろつくサッチ。雷の余韻の中、ぽたり、ぽたりと口から血が流れる。
『なっ……!!!!!』
ﾃｨｰﾁ「残念だぜ……おれは平穏に終わらせたかったってのによォ……！」
ティーチはナイフの手を離さない。
ズブリ、とナイフはサッチの更に奥を刺す。
ｻｯﾁ「っぐ……悪魔の実が、目当てだったのか……？ティーチっ!!!」
どさり、とサッチは膝を着く。
『……!!!』
おれは黙ってそれを見ていられなかった。
ﾃｨｰﾁ「!」
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快斗 - ついに6作目ですね！めっちゃ好みです｡応援してます！ (2021年4月17日 0時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - ぽんさん» 外し忘れてました…気をつけます！教えてくださり、ありがとうございます！！！助かりました。 (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 三日月狐さん» ありがとうございます！！！できるだけ、もちろん無理のない範囲で更新していきます！ (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるけど、無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年4月16日 18時
