存在した妹の話4 ページ5
＿＿＿＿＿＿
ﾏﾙｺ｢……で、Aはこの船を降りたんだ。｣
マルコはAの今までを包み隠さず伝えた。
かれこれ1時間ほど。
ｴｰｽ｢そう……だったのか。……悪い、なんて言えばいいのかわかんねぇけど……｣
ﾏﾙｺ｢はは、まあ、別に感想とかは要らねぇんだ。ただ、あいつがここに居たって覚えといてくれよい。｣
ｴｰｽ｢っ、あァ！！！｣
ﾏﾙｺ｢……さ、もうそろそろだ。行こう。｣
マルコは立ち上がると、白ひげの居る甲板の中央に向かう。
エースはそのマルコの後ろ姿を見ていた。
すると……
｢？なんだ、あの船……って……おい！！！｣
｢あれ、赤髪ンとこの船じゃねぇか！！？？｣
ｴｰｽ｢赤髪……？ルフィの恩人が……？｣
ﾏﾙｺ｢赤髪が！？くそ、なんでこんな日に…｣
マルコは苦虫を噛み潰したような顔をする。
ﾏﾙｺ｢おい、本当に赤髪か？｣
すかさず船の見える方向に移動し、双眼鏡を覗く船員に聞くと、歯切れ悪く返事をする。
｢え、えぇ…………あ、……離れていきました……でも、本当に赤髪の船です！！！｣
ﾏﾙｺ｢連絡も無しに来て、姿が見えたのに会わずに帰っていく……？赤髪らしくねェ｣
彼が白ひげ海賊団に敵意が無いのは分かっている。しかし、よりにもよってこんな日。
申し訳ないと思わなくはないが、今日あの明るさを相手にする気はまず無い。
ﾏﾙｺ｢……まぁ、居なくなったんなら、いいよい……｣
マルコは甲板に戻ろうとする。
ふと、上をむくと1羽のワタリドリ。
あのワタリドリは……
＿＿＿『あ、マルコ！』
＿＿＿ﾏﾙｺ｢あれは俺じゃねぇ！｣
＿＿＿『でも毎日が居るよ。ここが好きなのかなぁ』
＿＿＿ﾏﾙｺ｢ワタリドリっつーのは、海を渡るんだ。たまたまここがこの時期の通り道なんだろうよい｣
＿＿＿『難しくてわかんないけど、ここが好きなんだな！』
＿＿＿ﾏﾙｺ｢……まぁ、そういうこった。｣
懐かしい、な。
すると、その影から何かが落ちてくる。
『ぁぁぁぁぁ！』
ﾏﾙｺ｢……？｣
それは人にも見え、また塵にも見えた。
次の瞬間、帆に何かが弾かれたと思えば、鈍い音が聞こえた。
マルコが気がついた時には遅く、その落ちたものは甲板のど真ん中。
そこに落下していったのだ。
そこには白ひげも、たくさんの家族もいる。
ﾏﾙｺ｢敵か……！？｣
マルコは声の方向へ走っていった。
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快斗 - ついに6作目ですね！めっちゃ好みです｡応援してます！ (2021年4月17日 0時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - ぽんさん» 外し忘れてました…気をつけます！教えてくださり、ありがとうございます！！！助かりました。 (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 三日月狐さん» ありがとうございます！！！できるだけ、もちろん無理のない範囲で更新していきます！ (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるけど、無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年4月16日 18時
