新しい2番隊4 ページ35
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ｴｰｽ｢見てくれA！俺の弟だ。｣
エースは紙面に視線を乗せたままAの背中をバシバシと叩く。
記事の青年は、とても海賊には見えない麦わら帽を被った精悍な青年だ。
『へぇ、エース。お前弟なんて居たのか』
ｴｰｽ｢あれ？ん？……あァ。そういや、お前には話してなかったな。｣
『兄弟揃って海賊とは家族からしたら世話ねぇな』
Aはケタケタと笑う。その反面、エースは少ししんみりとする。
ｴｰｽ｢……ルフィとは兄弟だが、俺の家はココだけだ。｣
『んー……』
Aはそう言うとジュースの入ったジョッキを進める。
まだ日は暮れていないが、真昼間から宴することはよくある事だ。
エースはきっと、酔っていた。
少し頬を紅潮させている。
ｴｰｽ｢……なァ、A｣
『ん？』
ｴｰｽ｢…もしもの話……俺のじゃねぇが、もし、自分の親しい奴の本物の父親が大罪人だったら……｣
ｴｰｽ｢お前は、そいつをどう思う？｣
『……』
『はァ？』
Aはエースの顔を見るもキョトンとした。
ｴｰｽ｢もしもの話だかんな｣
『別に……どうもしねぇだろ』
ｴｰｽ｢……嫌いになったりとか、しねぇのか。そういうのってケンエンされるもんだろ｣
『えー？そうなのか。その父親が大罪人でも、残虐とは限らねぇだろ』
ｴｰｽ｢……世間から嫌われてる奴のガキがだぞ？｣
『そのガキなら尚更、残虐とは限らねぇな』
ｴｰｽ｢…理屈で通すの辞めてもらえるか？？｣
『げ、バレたか……んん、おれの思い……か』
『おれは嫌煙されてた側だからな。そーいうのわかんねーんだよ』
ｴｰｽ｢……お前が？｣
『あァ。きっとおれは望まれてねぇ』
＿＿＿＿＿
エースside
俺はきっと、酷く酔ってた。
少し冷たい海風で冷めた気になってたのに。
なんてったってデュースにすらしてねぇ話をしちまった。
俺達は相棒。
でもこいつも、俺も互いを何も知らないんだ。
『あァ。きっと、おれは望まれてねぇ』
カラッと笑ってそう言うAは俺の目には凄く悲しく見えた。
無理して笑ってるような気もするが、違う。
何度も何度も泣いて、後悔して。
それでもどうしようも出来なかったから諦めたんだ。
ギュッと俺の何かが押し潰されるようだ。
こんな、まだ子供みてぇなやつに、俺は何かしてやれねぇのか。
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快斗 - ついに6作目ですね！めっちゃ好みです｡応援してます！ (2021年4月17日 0時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - ぽんさん» 外し忘れてました…気をつけます！教えてくださり、ありがとうございます！！！助かりました。 (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 三日月狐さん» ありがとうございます！！！できるだけ、もちろん無理のない範囲で更新していきます！ (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるけど、無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年4月16日 18時
