土産話をしようぜ2 ページ13
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ｵﾔｼﾞ｢やっとお前とゆっくり話せるな｣
『あー、あっち人いっぱいいるからな』
Aはジュースを片手に白ひげと乾杯する。
今日乾杯できるのはAの特権だ。
白ひげの周りは比較的静かで、少し離れた位置から隊長たちがこちらを覗いているのがわかる。さすがに、久々の親と子の話を邪魔する気は無さそうだ。
ｵﾔｼﾞ｢一人旅は楽しかったか？｣
『ああ！おやじのおかげで色んなところに色んな人と会えたよ。』
ｵﾔｼﾞ｢そりゃあ、よかった。｣
白ひげは3年前と変わらぬペースで酒を進める。
しかし、視線の先に目が止まる。
ｵﾔｼﾞ｢お前ェ、そらなんだ｣
それはAの太腿に彫られたタトゥー。
オーバーサイズのシャツから伸びる白い足には白ひげ海賊団に最も多く見られるマークが彫られている。
『あ、あー…これ、な』
まさか、そのマークで人々を脅してここまで来たのか、白ひげの頭には一瞬そんな考えがよぎる。
『いやぁな、帰る気満々だったもんだから、つい…』
『ここに来たなら、もう隠さなくてもいいと思って…』
ｵﾔｼﾞ｢…｣
まあ、そんなことは無かった。Aは実力でここまでたどり着いたのだ。
『……ダメだったか？』
ｵﾔｼﾞ｢アホンダラァ…｣
白ひげはぐしぐしとAの頭を撫でる。
ｵﾔｼﾞ｢……体に作っていいキズなんて、ないんだがなァ……｣
『"キズ"じゃなくて"キズナ"だぜ？』
ｵﾔｼﾞ｢くせェな｣
白ひげは安心したように笑うと酒を飲む。
Aはふと、白ひげとの会話で気になる点があった。
『……聞かないのか？』
ｵﾔｼﾞ｢何がだ？｣
『……おれが、なんで生きてるのか』
ｵﾔｼﾞ｢気にならねぇ、と言えば嘘になるが、何がともあれここにお前がいる。それで幸せになっちまった。｣
ｵﾔｼﾞ｢それにわざわざ聞く必要がないと思ってな。……まぁ、言ってスッキリするなら言ってくれ｣
『……そっか』
Aは相も変わらずの父親の姿に微笑む。
『じゃあ、土産話をきかせるよ。…皆も』
Aはそう言うと、白ひげの周りに人を集め始めた。
『いいか？皆。1回しか言わねぇからな？おれの一人旅の話を。』
｢聞かせてくれー！｣
『よしきた！！！』
『おれはな……』
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快斗 - ついに6作目ですね！めっちゃ好みです｡応援してます！ (2021年4月17日 0時) (
レス) id: 670a53b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - ぽんさん» 外し忘れてました…気をつけます！教えてくださり、ありがとうございます！！！助かりました。 (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
茶灯まって(プロフ) - 三日月狐さん» ありがとうございます！！！できるだけ、もちろん無理のない範囲で更新していきます！ (2021年4月16日 19時) (レス) id: 14d735e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるけど、無理のない範囲で頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶灯まつ | 作成日時：2021年4月16日 18時
