嫌いなわけじゃないよ。 (ページ2) - 小説

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私の知ってる彼は、

サラサラでちょっとまだらな黒髪で、

いつも邪魔そうな前髪、そこから覗く

いつもあたしをドキっとさせる細い目。

“ えいちゃん、そろそろ前髪切りなよ “

そういうと彼は、

“ A が、美容師になったらね～ “

なんて、少し小馬鹿にして笑う。

恥ずかしがり屋で、照れ屋で、

誰よりも優しくて、でも負けず嫌いで、

なにも考えてなさそうなんて失礼かもだけど

そのくらい無邪気に笑う彼。

でも、私が知ってる彼はここまで。

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作者名：かふぇもか。 | 作成日時：2017年11月21日 23時