就寝 ページ9
すうすうと眠る忍くん。
今はまだ忍全開なのに忍くんが大人になったら派手派手になるとは。人間どうなるか分からないものである。
そう思いながら頭を撫でる。
「そういえば、根本的な問題言っていい？
僕たち、どうやったらこの血鬼術から抜け出せるの？」
「うわ、そうだったな…すっかり忘れてたわ……」←
『……ふぅむ、気になる点は何点かありますが、この過去の世界にいたのが、子供の頃のど派手くんなのが気になりますね』
恐らくこの血鬼術はど派手くんの記憶から抜き取ってつくったものだろうか。
ここはど派手くんの過去。そしてそこから抜け出すには……。
『……まあ、方法は分からないけれど、多分、この忍くんが何か鍵を握ってる気がしますがね』
「だな。んじゃあ、とりあえず、今日は様子見で俺らも寝るか……流石に寝みぃし」
『じゃあ今日借りれた部屋が三人部屋しかなかったので私は忍くんと寝るよ、おやすみ』←子供好き
ん、また明日な。
僕、起きれないから起こしてね。
そう、声が聞こえて、後は眠かったから覚えてはない。←
だけど、子供の体温は温かくて心地よかった。
.
………ん…
なんだろ……何か、何かに抱きしめられてるような…。
何かと思い、ぼんやりとした頭にムチをうち、寝返りをうってみると、女がすぅすぅと寝ていた。
「…………」
………なんだ、あの女か。ならいい、寝よう…。
………。
………。
「……って何一つよくねぇだろおぉおお！！！」
『………朝からうるさいよ、忍くん』
忍くんの肺活量は思ったよりあり、その大声で隣の部屋のど派手くんと昆布くんも起きる。
「あのなぁ……俺だったからよかったけど、いやよくはないけど、お前は女だから一人部屋使え！！！つーか、逆にお前ら男だから女に一人部屋譲れよ！！」
頬を真っ赤にして怒る忍くん。ごめんね、まだ眠いんだよ、おやすみ。
「え、こんなうるさいちびっ子と寝るのはやだよ」←
「俺身長でかいから、布団一枚に子供とは無理なんだわ」
嗚呼、なんだろう、忍くんの呼び方に違和感が。
『……嗚呼、そういえばまだ自己紹介してませんでしたね。はじめまして、Aです』
「僕は時透無一郎。呼び捨てにしたら殺すから」
「俺は宇髄天元。お前の大人になった姿だ」
「え、俺こんな大人になりたくねぇわ」←
「殺すぞ糞餓鬼」←
なるほど、これが自分と自分の喧嘩なのか。
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - 紅林檎飴さん» お久しぶりです、紅林檎飴さんもどうか元気でお過ごし頂ければと願ってます。こんなにも長く作品を見てくれて、面白いと言ってくれて、小説書いてて一番嬉しい瞬間です、ありがとうございます。 (2021年3月5日 6時) (
レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅林檎飴(プロフ) - こんな遅くにごめんなさい、そしておひさしぶりです！！！あっ、覚えてないかと思いますが、元紅い林檎飴です！あのコメント以来ですかね...ここに戻って来ました！相変わらず面白くて大好きです！最近暖かくなってきましたが、体調にお気をつけて！ (2021年3月4日 22時) (レス) id: 24925b8b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ・いろ | 作成日時：2021年3月3日 21時
