大人 ページ19
『嗚呼、聞いてたよ。忍くんが将来忍になりたくないってことを』
「…………やっぱり聞いてねぇな。それに、おれ、忍にしかなれねぇし」
もう戻れねぇよ、という忍くん。あ、今流れ星が見えた、すごい。←シリアスな雰囲気をぶっ壊す人
『私は、君は良い人だと思うよ。さっきガスが部屋に流れ込んだ時も、私のことを助けてくれたじゃあないですか』
「…………でも、それでも俺は人を殺した………誰かを、救っても、俺は、それ以上に人を殺すんだ、この先も………」
『それなら人を殺さず、沢山救えばいいと思うんだ、忍くんはそれを実行する力があるからね』
列車が到着するまでの時間で、この血鬼術がとけるか、とけないかが決まる。
子供時代の宇髄天元_____忍くんが本来ならば生きれるところを、過去を変えようとする鬼によって殺される。
でも、そんなことはさせないよ。ど派手くんを___忍くんを守れば、この血鬼術はとける。
でも、ただ忍くんを守るだけが私のしたいことじゃあないからね。
『_____ねぇ、忍くん。君は大人になったら___正直いって凄く面倒になるよ』←
「………ふぇ?」
正直そんなことを言われるとは思っていなかったんだろう。忍くんはあ然としている。
『凄く凄く面倒だけどね、でも___君の周りには良い人だらけで____大人になった君は凄く楽しそうだよ』
だから、と立ち上がる。
目の前の____不安そうで露頭に迷っている子供に手を差し伸べる。
『安心して、大人になってよ。忍くん』
____「おい、大丈夫か?俺が助けなきゃ、今頃ド派手に死んでたぞ?」
___「‥‥‥‥手貸してやるからはやくこっから出るぞ。」
忍くんが目を見開く。目は星空のように光って、その目で私を見つめる。私は微笑む。
その顔を見て、忍くんは今度は迷わず、私の手をとる。
「大人になったら、また、あえるんだよな」
『まあ、不本意ですが』
「そこは嘘でも嬉しいとかいえよ、全く…」
そう言って忍くんは苦笑する。
私も笑う。
未来で君を待ってるよ。
夜空に散りばめられた星空はまばゆく輝いていた。
列車到着まであと1時間______。
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - 紅林檎飴さん» お久しぶりです、紅林檎飴さんもどうか元気でお過ごし頂ければと願ってます。こんなにも長く作品を見てくれて、面白いと言ってくれて、小説書いてて一番嬉しい瞬間です、ありがとうございます。 (2021年3月5日 6時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅林檎飴(プロフ) - こんな遅くにごめんなさい、そしておひさしぶりです!!!あっ、覚えてないかと思いますが、元紅い林檎飴です!あのコメント以来ですかね...ここに戻って来ました!相変わらず面白くて大好きです!最近暖かくなってきましたが、体調にお気をつけて! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 24925b8b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひいらぎ・いろ | 作成日時:2021年3月3日 21時