両面宿儺の指って漫画の話じゃなかった

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テストが帰ってきた日のうちの昼


(『今日カレーパンにしよ』)

宿儺《何だそれは》

(『じゃあ半分あげる、宿儺はマグロおにぎり』)

宿儺《お前が食いたいだけだろう》

(『買ってるの(俺)ですー文句言わないで』)


またいつも通りくだらない話を宿儺としながら教室を出ようとする


A子「あ、あの！」

『！…何』


突然A子さんに呼び止められ無愛想に返してしまう

なになになに予想外の展開に加え予想外の人物ですけど、なんかしたっけ？


A子「お、お昼！あ、えっと…い、一緒に食べない？」

『…』


謎の誘いに目を丸くさせる


A子「え、えーっとAさん？」

『…あー何で？』


周りの視線が痛い、早く教室から出ていって欲しそうな、珍しく誰かに声をかけられてる(俺)に対する好奇の目


A子「その…今までAさんのこと怖い人だと思ってたの…」

『…』


直球だな


A子「でも、こないだ話てちょっと勘違いだったのかなって」


想定外の話の方向に戸惑いながら会話を返す


『そう思われるほど話した覚えがないし』

A子「そ、そうだけど……でも！次同じことがあったら手紙にって言ったとき、そうしたら“怖くない”って、そんなこと本当に怖い人言わないかなって」


そんな細かいこと覚えていたのかと感心する

昼な、食べれるなら食べてもいいけど


『…悪い』

A子「え？」

『いつも購買で買ってたから食堂で食えるほど金がない』

A子「え？あ！購買でいいよ！私に合わせてもらう必要ないし！」

『…ありがと』


宿儺《何故そうも変わるんだお前は》

(『…ただの人見知りだし、てかごめん宿儺、放課後食わせるから待ってて』)

宿儺《午後授業中机の中で食べるから気にすな》

(『バレたらヤバイからまじでやめて』)

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