絶望してさらに落ちていく ページ17
気持ちが、、
ラ「は？何言ってるんスか？ここまで来てどうして。。」
「これから警備なんてクソに感じるくらい強いやつらが来る」
ラ「え？だから一緒に逃げましょうって、、」
「だめだ」
俺はラギーに続けて言う
「ここに誰か残って壁を作らないと」
それも超強力な、、ね
折れてしまった俺ができることって言ったらこれくらしかない
だから
「頼む、、行ってくれ。。。。」
こんなことになって、こんなことまでしてくれた
すごく、、すごくうれしかった
そんな優しい心を持っているみんなを巻き込めない
それに、、
「お前らがもし残って捕まったら。確実に売り飛ばされる」
どうしてもそれだけは阻止したい
最後くらい、、、
「最後くらいかっこつけさせろよ」
俺はラギーにキスをすると穴の向こうにいるレオナさんに投げた
ちゃんと魔法は使ったから大丈夫だ
ラ「Aッ！！！！！！」
こちらに手を伸ばしながらあちらに飛んでいく
俺はラギーから借りたマジカルペンも防御壁を張り終える瞬間に投げた
「ごめんな、助けに来てくれたのに」
ラ「そんなこと気にしなくていいっス！」
今のラギーはどんな顔をしているのかな
。。。今の俺はどんな顔してるのかな
「レオナさん」
レ「なんだ」
いつも通りの声色。。よかった
あなたが冷静ならきっと何があっても大丈夫ですね
「みんなを学園までお願いします」
みんなとは反対側にも防御壁を張ったのだが
どうやらもう少しで破られるようだ
「また、どこかで会えたら、、いいな」ボソッ
俺の声はみんなに届いたのだろうか
ラ「そんな悲しいこと言わないでくださいっス。。」
泣きそうな声、、いや泣いているのだろうか
あいにく、俺はいま目が見えない
ラギーの泣き顔見たかったな
「じゃあ、みんな気をつけて帰れよ。。クロウリー先生」
クロ「、、、はい」
「あんたなら瞬間移動できるだろ」
クロ「、、えぇ、できますとも」
「それなら安心だな。。それじゃ、みんな元気でな？」
後ろで防御壁が破られた音がする
あぁ、もう終わりだな
まだ生きていられるかどうかもわからない
ラ「A！！！！！」
気絶させられる寸前、ラギーが俺のことを呼んでくれたような気がした
これから起こるであろう地獄にも耐えられるよう
俺はその声を頭に焼き付けるのだった。。。
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作者名：ナイト | 作成日時：2020年8月23日 1時
