第六十八局 ページ29
おばあちゃんに頼んで新聞をもらった
それは朝食の時の習慣になっていて
今朝もそれを見ていた
ちなみに叔父さんに叩かれてから3日たっている
どうでもいいんだけどね笑
あ、プロ試験の結果が載ってる
伊角さんが落ちたのか
まぁ、あの人本番に弱いところあるからな
｢いいなぁ、、｣((ﾎﾞｿｯ
なーんて、呟いてしまう俺は男になりきれてないなってつくづく思う
いけない、急がないと
羨ましいと思っちゃダメだ
1回思うとどうしても欲がでてきてしまう
それだけは避けたい
時｢ねぇねぇ、綾姉｣
｢ん？どうした？？｣
隣で朝食をとっていた時雨が話しかけてくる
話を聞くために新聞を畳んで置く
後で部屋に置きに行こ
時｢綾姉はなんでいつも新聞読んでるの？？｣
｢俺の友達が載ってるんだ｣
時｢綾姉の友達？｣
｢そう、俺の大切な友達｣
こうなってしまった俺の唯一、素を見せられる
大切な､､､友達
離れ離れになってしまったけど俺らはまた会える
そんな気がするんだ
だから、それまで俺は俺で
あいつらはあいつらで頑張るんだ
時｢､､､綾姉？｣
｢あ、ごめん。どうした？？｣
時｢ううん！なんでもない！｣
そういうと時雨は自分の席に戻っていった
この時俺は雅兄が大山にヒソヒソと
何かを伝えていたことをまだ知らない
ーー
学校に行くと今日も環が元気だった
環｢おはよう！今日も良い朝だな！｣
｢おはよう、環｣
環は今日も変な喋り方だった
彼はこれが平常運転みたいだ
まぁ、それでこそ環なんだけどね
環｢綾人！今日は我が部で弓道をやろう！｣
｢は？？｣
前言撤回
少しは抑えた方がいいよ、環
｢え？待ってどういうこと？第3音楽室でやるの？｣
頭が上手く回ってなかった俺は聞き返す
環｢そうだ！楽しそうだろ！｣
､､､
｢鏡夜、環って頭悪い？｣
鏡｢重症だな｣
なんか、うん
大変だね、鏡夜も
あ、ちなみに鏡夜って呼んでるのはそう呼んでいいって言われたからだよ！
環｢あの双子達にも報告に行くのだ！｣
｢あー、そうですかー頑張ってくださーい｣(棒)
そういうと環は走ってどこかへ行ってしまった
ほんと、嵐みたいな人だな､､､
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作者名：ナイト | 作成日時：2019年10月3日 11時
