デジモンアドベンチャーtri【太一の危険】２

病院の人達 ページ21

(この話は看護師sideです)

あれから30分｡

太一くん、の手術が未だ続いていた。
私は看護師､､､あの中には入れない。

私は歩き出した。

他の患者さんのところに行くため､､､


この仕事をしていると嫌でもわかる

人がどんなにもろい生き物なのかが､､､


もし､､､もし､太一くんがﾀﾋんでしまったら､､､

嫌でも考えてしまう。

私はこの仕事を始めて6年目。

看護師の人たちからしたら短いのかもしれない。

それなりに経験を積んで来たつもりでいる。

でも､､､入院している時に自分のことを自分で刺したことは今まで一度もない。

【イレギュラー】


どうしていいか､､､わからない。

今は誰もいないはずの太一くんの個室に向かう。



ガラガラ


誰もいない､､､そう思って開けたのに一人の女の子がいた。
太一くんの妹さんだ。


太妹｢お兄ちゃんは､お兄ちゃんは無事なんですか！｣

今にも泣きそうな妹さん。


｢落ち着いて､､お名前は？｣

ヒ｢私は､､､ヒカリ｣

｢ヒカリちゃん､､､落ち着いて｡お兄ちゃんは大丈夫だから｡安心して｡｣

ヒ｢､､､はい､､､。お兄ちゃんを､､､宜しくお願いします。｣


それだけ言うとヒカリちゃんは帰っていった。

絶対助けたい｡

そう心にもう一度誓って私は歩き始めた。









頑張って､､､太一くん、


私は流れてくる涙を拭った。

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